房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

船釣りあれこれ 船釣りで怪我をしないために


「船釣りで怪我をしないために転ばぬ先の杖(注意)…」
船釣りの楽しさをもうン十年楽しんでいます。広い海に浮かんで波に煽られながら魚のアタリに一喜一憂する。なんと贅沢な時間でしょうか。しかし、その楽しさを満喫するためには不用意な事で「怪我」などをしない事が大切です。もちろん「毒魚」などの危険もありますが、それは別の問題として、まずは車も一緒ですけど、どんな乗り物にも「危険」は付物です。楽しい筈の釣りが「怪我」のおかげで台無し、なんて事にならないよう、気を付けるポイントを予め知っておくのは大事なことです。

船上での事故を大まかに大別すれば、「落水」「転倒」ですが、注意すれば避けることはそれほど難しい事ではありません。しかし、人には「油断」というものがあります。いつも通りにやっている筈なのに船上でスッテンコロリンと痛い目にあう…。ハイ、それは私です。気を付けている筈がやってしまう。釣り師の性で、痛いのより恥ずかしい方が先に立つのですが、ほんのちょっとした不注意で痛い思いをして、肝心の船釣りが楽しめなくなります。

ご参考までですが、船釣りで怪我や事故が起こりやすいポイントと、そこでの注意についてまとめてみました。自分の経験と、人がやったのを見た事ですので、誰にでも起こり得ることです。とにかくご用心。
<乗船の時:船と岸壁の隙間>
岸壁と船との隙間
とにかく一番危ないのが、「岸壁」と「船」との間です。ここには必ず隙間があります。岸と船の間に「フェンダー」が入っているからです。船が傷つかないように舷側にぶら下がっている、あのウレタン製の黄色いやつです。岸壁に古タイヤが付けてある場合もあります。船は舫ってありますが、ある程度「遊び」があります。港内にウネリが入っている時は船が動いて、この隙間が広くなっていることがあります。その場合は舫っている縄(もしくは鎖)を引っ張って、船を岸壁に寄せてから乗船しましょう。腰を入れて引っ張れば、船はスーッと寄ってきます。

乗船の時、この岸壁と船の隙間にもし落ちてしまうと、怪我どころでは済まない場合があります。事実、それで大怪我をした人がいます。船によっては舷側ではなく、ミヨシ側か艫側から乗り込ませるように係留してある場合もありますが、同じ事です。船長や船宿の人が来ればアシストしてくれますが、釣り座を早く取るためにその前に船に乗る時が一番危険です。船宿によっては船長が来るまで乗船を禁止している所もあります。それは、この時が一番危険だからです。
<乗船の時:船べりに足をかける時>
船べり
岸から直接船の中へ飛び込んで乗り込む人はいないでしょう。まず、船べりに足をかけて、滑らないことを確認したうえで船の中に乗り込みますが、この時に「ラジアルのゴム底だから大丈夫」と思って、階段を上るように無造作に足をかけて乗り込もうとすると、思わず滑ることがあります。船の中にダイビングする羽目になって非常に危険です。

ちゃんとブーツの底が船べりの上にしっかりと乗っているのを確認して、ユックリと体重移動をする感じで船の中に乗り込みましょう。小雨や露で濡れている時はけっこう滑ります(完全に濡れていると意外と滑りません)。ましてや、冬、ここが凍っている時には船長が来るまで待ちましょう。海水ポンプで水をかけて溶かしてくれます。釣り座を早く取りたい気持ちは皆同じですが、怪我をしては何にもなりませんから。
<乗船の時:潮によって船べりの高さが変わります>
乗船用階段
大潮の時と小潮の時では当然海面の高さが変わりますが、満潮時がいつかで、乗船時の船べりの高さがかなり変わります。海面が低い場合はたいていミヨシ側の、船べりが高くなった方から乗り込みます。海面が高い場合は胴の間の低い船べりから乗り込みますが、船宿によっては画像にある朝礼台のような乗り込み用の階段を付けてくれる場合もあります。

いずれにしても潮が低い時にいくら艫の釣り座が欲しいからと云って、そこから乗り込むのは止めましょう。実際、乗り込む時、艫に釣り座を取るため、そちらから乗ろうとして岸から船の中に落ちそうになった人を見かけた事があります。気持ちは分かりますが、いくら良い釣り座を取っても、怪我をしたのでは何の意味もありません。ミヨシ側の、岸壁と船べりが同じくらいの高さになっている所から気を付けて乗り込みましょう。

<乗船の時:できれば荷物を一度に持って乗らないように>
船釣り 荷物
釣りものにもよりますが、重い錘を使ったりする場合、当然荷物が重くなります。船に乗り込む時、バッグとタックルを持って乗り込もうとする時、重いバッグでバランスを崩すことがあります。できれば船宿の人に岸側から渡してもらうのが安全なのですが、一人の時でも、岸に一旦バッグなどの荷物を置いて、船に乗り込んでからそれを取るのが一番安全です。

まあ、船釣りに慣れたベテランの方はヒョイヒョイと荷物を持ったまま船に乗り込んできますが、できれば荷物は別にした方がいいのにと思います。いつもは大丈夫でも、一度転倒すれば、それで怪我をするわけで。私は船べりで一度転びかけてからは、荷物を岸に残して、まず船に乗るようにしています。
<乗船して:新しいブーツに替えた時>

これは意外と盲点(多分)だと思います。どのブーツもそうなのかは分かりませんが、私の経験で、ブーツを替えた時、最初、けっこうグリップが弱いのに気が付きました。ビギナーの時は「そんなもの」と思っていたのでしょうけど、ラジアル構造の靴底は成形で作られますから、型から外す時、樹脂側に「剥離剤」が残るためでしょう。車のタイヤでもそうですけど、慣らし運転が必要になります。余談ですが、新しいクルマに乗った時、ツンとくるような匂いがするのは樹脂パーツに残っている剥離剤の臭いです。

まあ、そんなにツルツルと滑る訳ではないですけど、船が揺れて足を踏ん張った時に滑りそうになります。対策として(私は)アスファルトの上にブーツの底を擦りつけて「慣らし」をやりますが、一応念のためにブーツをおニューにした時は気を付けられた方が良いと思います。滑り止めのためのラジアル底のブーツで滑ったのでは、エアバッグで怪我をするようなものですから。
<乗船して:船の移動中にはキャビンか釣り座に>
船 移動
これはもう「お約束中のお約束」です。船長が「船の移動中は動かないように」とか「少し長く走りますから、キャビンに…」とアナウンスしてくれますが、そうでなくても、船が走っている時はどのような挙動が起きるか分かりませんから、安全な場所へ。この時にトイレに行く方がいますが、危ないですよ。

云うまでも無いことであるとは思いますけど。

<乗船して:航波が来る時>
航波
「航波(こうは)」とは、他の船が走って立てる波です。「走航波」とも云うようですけど、他の船が近くを走って行くとこの航波が起きます。また、遠くで大きな船が走っている時などはけっこうな時差の後に大きな航波がやってきて船が揺らぎます。真横から受けるとかなり船が揺れます。

海を見ていれば分かるのですが、後ろの方から来て釣り座によっては気が付かない場合もあります。東京湾などでは巨大コンテナ船が通った後に、大きな波が来ます。船長が「航波が来るから、気をつけて」とアナウンスしてくれることもありますが、必ずしも教えてもらえるとは思わない方がいいでしょう。私、釣りの途中でトイレに行こうとして死角から来た航波に気が付かず、ホント、落水しかけた事があります。要は各人が海の波に気を付けるしかないのですけど、特に東京湾では船が多いのでご注意。

<乗船して:海が荒れている時>
荒天
これはもう危険な状態であることは明らかです。外房の某大原は波が荒いので有名ですが、その波の荒い中でヒラメ釣りの時、横流しをやったりします。最初は「こんな海況で横流しかよ…」と驚きましたが、もう立っているのがやっとです。こんな時は無理をせず、少し竿が扱いにくいかもしれませんが、座ってやるのが安全です。また、どうしても船内を動かなければいけない時(トイレなど)はもう、恥ずかしいとかではなく、「四つん這い」で移動しましょう。下手に船の取っ手などにつかまって移動していると、その手が滑ることもあります。波が荒い時は、姿勢を低くするのがとにかく安全です。

キャビンに入っていても、船が大きく揺れて床に叩き付けられるような場合もあります。それで怪我をしてしまう場合も結構ありますので、何かにつかまるか、突っ張るかして凌ぎましょう。ウネリが3m以上になるともうジェットコースター状態で、波の合間に船が落ちる時、金属音が響いて来てけっこうな衝撃がきますから。

<港に戻ってきて:下船の時>
帰港
さあ、楽しい一日の釣りを無事に終えて港に戻ってきました。港には船宿の方がいらっしゃいますから下船をサポートしてくれるので、乗船の時のように気を使う事はありません。ただし、一つだけ注意点があります。それは「決して、船べりから岸へ飛び降りないように」という事です。降りる時も乗る時と同じようにユックリと船べりで足場を固めて、体重移動しながら降りましょう。船宿の方の手を借りるのもいいと思います。不用意にピョンと降りると、岸の上でひっくり返ったりします。ハイ、それは私です。

以上、誠に大きなお世話かと思うのですが、楽しい遊びで怪我をするのはバカバカしいことで、ちょっと気をつければそれを避けることができます。怪我をした後に後悔してもどうしようもありません。

実は私、ほんの不注意で、船の上でスッテンコロリをやって、骨が折れたかと思うような怪我をしたことがあります。幸い、骨には問題ありませんでしたが、しばらくの間は痛みと腫れが引かず、楽しい釣りどころではなくなってしまいました。そんなことにならないよう、気を付けましょう、ってベテランの方々は大丈夫でしょうが、私のように「なまじ慣れてきた頃」が危ないように思います。楽しく、安全に遊びましょう。

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