房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

船釣りライフ 私的「船釣りスタイル」考


船釣り船釣りのスタイル、堅く言えば「船釣りに臨む考え方」ですが、これは始めたばかりの方もベテランの方もそれぞれだと思います。

ここで書いてみたい(考えてみたい)のは決して「船釣り入門」のようなノウハウものではありません。これまでに船釣りを楽しんできて、自分なりのスタイル、つまり船釣りに対する「姿勢」ができてきます。
それほど肩肘の張ったものでは無いのですが、タックルはもちろんの事、ウェアーから魚の〆方まで、個々に自分のスタイルができてきます。時としてはそれが船宿の考え方と微妙にずれて、その宿から足が遠のく場合もありますし、また、その逆もあります。

要は「楽しく、安全に、周りに迷惑を掛けず」船釣りで遊べるか、ということです。殆どが一人釣行ですのでそこは気楽なもので、テキトーに楽しんでいます。で、自分の「船釣りに臨む考え方」を思いつくままにまとめてみようと思います。繰り返しますがこれは決して「入門的」な「ノウハウ」ものではありません。異論反論、当たり前の「個人個人の遊び方」で、その私的バージョンです。何度かの失敗でそうなったものもありますので、万が一、参考にでもなれば嬉しいな、と思いつつ書きます。
「釣り釣り徒然編」の中で書いた事と被るものもありますが、大きなお世話であったら、ゴメンナサイ、です。

【冬のウェアーに関して】
船釣り 合羽●これはどこで釣りを楽しむかで変わると思いますが、波の荒い外房をメインに船釣りを楽しんでいると、冬はとにかくしこたま冷たい潮を浴びます。冬から初春の海はいきなり荒れてきます。時には風呂桶が頭の上でひっくり返ったような潮を被る時もあります。私は最初、ウェアーにだけはこだわって大枚をはたき、右の画像のような防寒のゴアテックス上下を買いました。確かに着心地もいいですし、何と言っても蒸れない。しかし、いくら高価なものでも経年劣化はあります。

●まあ、それはゴアテックスに限りませんが。それと、ウェアーの防水性には立方cm辺りの耐水圧があります。レインウェアーと言えども海水が浸み込み、下着まで濡れてしまう事もあります。こうなると冬の釣りはつらい。で、結論ですが、やはり漁師(プロ)の人が着ているのと同じポリ引きのカッパが一番です。ゴアテックスに比べると蒸れるし、少々重いし、殆ど伸縮性が無いのでちょっと動きにくい。防水性を優先して前空き(小用の時の部分)ではないサロペットタイプのものを着ていると、まさにトイレがやりにくい。冬は小用の回数が増えますから。それに、下をちゃんと着ていないと、カッパそのものがけっこう冷えます。お店でウェアーを選んでいると、まずゴアテックス(新素材等)を勧められますけど、淡水か、それほど波のきつくない内湾であればGOODなのですが、外房では限界を感じます。今では右の画像のような分厚いポリ引きのウェアーに身を固めています。下にはバッチリ防寒具を着込んでいます。あと、使い捨てカイロ。

●これならいくら潮を被ろうと、バッチリ。一番の長所はそれほど値段が高くない事です。破れたり、穴を開けたり、経年劣化で硬くなってくると、気兼ねなく買い替えることができます。私が乗る外房の船でベテランの方々はまずこの格好です。ついでに言えば、「海の上は陸の上より一枚多く」といいますが、冬の海では2枚以上は多く着込みましょう。予備のカイロも持っておきましょう。冬の海では気が遠くなるくらい寒くなる事がありますから。5m風が吹けば体感温度は5度下がります。蒸れるといっても、寒いのよりはマシですから。ポリ引きの上下はオススメです。
    

【夏のウェアーに関して】
船釣り 軽装●夏は暑いからでしょうが(当たり前)、けっこうTシャツに七分ズボンのような軽装の方が多いですね。楽でいいのでしょうが、陸っぱりならともかく、船の上では危ないですよ。毒針を持った魚が釣れることもありますし、私はルアーはやりませんが、小物釣りでも、魚の強い引きにあってバラすと、仕掛けが飛んでくることもあります。

●ルアーをやる人がサングラスを掛けて帽子を必ず被るのは、お洒落だけではなく、万が一バレたルアーが飛んできた時のためです。錘部分が当たるのも危ないですが、針が飛んできて刺さると痛いだけではすみません。返しのないバーブレスならまだしもですが、返しのある針が深く刺さると、最悪、医者で切開、となる事もあるようです。実際、そんな話を船長から聞いたこともありますし、ハオコゼや小オニなどが釣れて、素肌の上に落ちたら、船が港に着くまで苦しむことになります。釣りどころではありません。

夏 ウエアー●毒魚でなくともアジやイサキのひれは十分に肌を突き破ります。暑いのは我慢すればいい事ですので、せめて長ズボンははきましょう。できれば、カッパのズボンもはいておいた方が安全です。夏用なら薄手のウェアーがけっこう安く売っています。ゴアテックスでも防寒でなければ目の飛び出る価格にはなりません。右の画像は私の夏用のスタイルです。手にしているのはイサキですから季節は6月か7月でけっこう暑い。しかし、船釣りでは、できるだけ肌の露出を無くす事が安全であると考えています。さすがに真夏は上着を脱ぎますが、下に着るシャツは、恰好を気にしなければ、使い古した綿の長袖Yシャツがけっこう涼しくてオススメです。意外と汗を吸ってくれて、べたつき感もありません。
    

【ブーツに関して】
●これも上記「夏のウェアー」に関してに書いたことと同じですが、私は夏も冬も同じ長靴をはいています。理由はウェアーと一緒です。サンダル履きで船に乗るのは怖い。何が足の上に落ちて来るか分かりませんから。最近は漁師の人が履くようなサンダルに人気があるようですが、あれは漁師の人が船上で作業するときに履くサンダルです。確かに滑りにくいようですが、釣り用ではありません。

●足が蒸れるくらい、なんてこともありません。それに多くの船では足元に海水ポンプからの水が流れています。サンダルでは思わぬ拍子に滑ります。余談ですが、オニカサゴの毒針はヤワな長靴だと突き抜けてしまうそうです。ましてやサンダルだと…。

【クーラーに関して】
クーラー 満タン●クーラーの容量は釣りもので変わるのでしょうが、そういくつものクーラーを準備しておくのも経済的ではありません。まず最初にひとつのクーラーと言えば、26Lが一番使い勝手がいいでしょう。これなら、ヒラメでもマダイでも、一番美味しいサイズの2kg~3kgまでは対応できます。イナダも10匹くらいなんとか入ります。また、数釣りの期待できるイサキ(右の画像、規定量50匹)や黒メバル(外房サイズ)、キントキなどもなんとか対応できます。外房サイズの黒メバルや、キントキの群れに当たった時などは蓋が閉まらないくらい釣れる時もありますが、まあ、たまにあるくらいですから。

●とりあえずひとつ持っておくなら26Lクラスでしょう。「大は小を兼ねる」ですから、カワハギや東京湾のメバル・カサゴでも使えます。オニカサゴもこれで十分。オニカサゴで26Lに入りきらないというのは無いと思いますが、あればそれはパラダイスですから、船宿に頼んで発砲スチロールの箱か、クール宅急便でも頼みましょう。そんなことがあれば狂喜乱舞ですけど…。フグは捌いてもらいますから、楽勝で入りますが、外道にホウボウやイシガレイ、ヒラメも来ますので26Lで良いと思います。

●ちょっと悩ましいのはキスとアナゴです。もしもうひとつ小物用を持つのなら10L~15Lのクーラーで、少なくとも東京湾の釣りでは十分でしょう。あと、ヒラマサやワラサ、大ヒラメを狙うなら35Lくらいのものを持っていた方が良いでしょう。6kgオーバーのメダイを釣った時、この35Lでも入らず、尾びれを折って入れました。ヤガラが釣れたら、もう首の所で折るしかないです。遠征などで超大物を狙うのなら、人が乗れるくらいのイグルークラスが必要ですが、私には不要。

●で、とりあえず26L。小物を手軽に楽しむなら、10L~15L。大物を狙うなら、それに合わせたものを検討、というのがとりあえずクーラーに関しての基準でよいかと思います。ときどき見かけますが、コロのついた50Lオーバーのクーラーをグループでひとつ用意、というのも合理的と思いますが、一人で行った時、もてあます可能性も…。

●いずれにしても、クーラーは魚を新鮮に持ち帰る道具ですから、6月以降は水温も気温も上昇しますので、お店で用意してもらう氷ではもたない場合がありますから、500mlのペットボトルを凍らせて、2本くらい予め用意しておいた方が無難です。大漁なら、取り出せばいいわけですから。
とりあえず初めての船釣りという事でしたら26Lです。一番出動頻度が高いのはこのクラスです。

【魚の扱いに関して】
オニスダレ掴み●最近、シーバスなんかで使う、魚の口を掴むクリップを船釣りでも見かけるようになりましたが、あれって便利なんでしょうか? 私は魚を扱うのに厚手のタオルしか使いません。イサキなんか濡れたタオルを被せて、腹から掴めば、けっこう大人しく掴まれてくれます。ヒラメはヌメリがあるので、タオルで尻尾を掴み、エラに指を入れて持ちます。マダイは尻尾と腹ですね。アジは頭(エラの所を掴む)を持つか、タオルで掴みます。オニカサゴなんてクリップで掴んだら、ピチッと暴れた瞬間に…。

●何が言いたいかといえば、魚はとにかく手で扱う事で「危険な所」が分かります。どこを触ったら痛いのか、危ないのか、どこが魚を捕まえやすい所なのか覚えます。タオルを使うのは怪我をしないためと、滑り止め。あのクリップは写真を撮る時にポーズをとるのには便利なんでしょうが、使い道はそれくらいでしょう。違っていたらごめんなさい。マゴチなんて掴めるのは尻尾か首の裏くらいです。鰓のトゲと背びれは痛いですよ。タチウオは首根っこを掴めば大人しくなります。オニはガッチリバス掴みです。こうすれば絶対に刺されない。それでも手が針や魚のひれで血だらけになる事ありますが、慣れます。私は不用意に魚を掴む道具を使うのは逆に危ないと思いますけど。大きなお世話…?

【魚のリリースに関して】
●食べない魚や小さな魚はリリースが基本ですけど、中にはリリースしても海に戻れない魚もいます。例えばキントキですが、小型のものでも、釣り上げた以上は海に戻れないので食べます。カサゴ類は浮き袋が出ていたり、目玉の飛び出したのはもう戻れません。あと、チャリコ(マダイの小さなやつ)が針を飲み込んでエラが傷ついてしまったものも、結局は戻れません。それらは食べられますから、食べます。

●悩ましいのは放流後のマイクロチャリコです。これは問題なければすぐにリリースしますが、エラに針が刺さって傷がいくともうダメです。かといって食べるところがありません。ダシくらいにはなりますが。これは某船長の言葉ですけど、「海に戻してあげて。鳥や他の魚の餌になっても、その方が自然だから」。私もそう思います。人が食べられなくて、傷ついた魚は戻れないかもしれませんが、それでも海に戻します。もしかしたら、戻れるかもしれませんし。最低なのは、船の上で外道だからといって日干しにしている人です。これは見ているだけで気分が悪くなります。

●魚のリリースは簡単なルールでいいと思います。「食べるならキープ。食べないなら、リリース」。リリースした魚が鳥に持って行かれたとしても、それは自然な事です。

【おマツリの時の対応に関して】
オマツリ●これは第一に、マツッた者同士、どちらに責任があるかと言う事は関係ない、というのが絶対的なルールでしょう。時々、まだ船釣りに慣れていない人がサミングもせずに仕掛けを流しているのを見る事があります。これは文句の一つも言いたくなりますし、竿を人の方に寄せて来る人もいます。しかし、それで文句を言うより、マツリは海の中の事と割り切って、とにかく、処理することが最優先でしょうね。

●お互いに「すいません」と頭を下げて。仕掛けが海の中にちゃんとない状態では、如何せん、釣りにはなりませんから。もし、客同士で揉めそうな事があれば、船の上の事は船長の差配に任せましょう。それができない船長は失格。

【予約で行くか、フラリと行くかに関して】
●東京湾の湾奥、三浦半島には特に予約の必要がない船宿が多くあります。最近では、燃料代高騰の影響か、予約制に変わりつつあるように思いますが、それでも思い立った時にフラリと行ける船宿があるのは魅力的です。私も以前はそうした船宿の方を多く利用していました。なんせ、出船時間が7時位で楽ですし、前日の状況に合わせての釣行ができますから。しかし、それと引き換えに、お客が多く集まってきた日には、えっ…、と思うほどに「詰め込まれる」時がよくあります。まあ、その逆もありますけど。混雑している時は、中深場の釣りものだと一日オマツリ騒ぎで終わるような時もあります。

乗合船●右の画像は湾奥の某フグ船ですけど、この時は両舷に釣り客がビッシリ! ミヨシから艫までズラリです。釣り座間隔の取り方で出船前に少々揉めました。あまり愉快ではないですね。船長は若いからなのか、まったく知らん顔。まあ、まだ差配できないのでしょうが…。でも、船長でしょ。

●気楽は気楽でいいのですが、最近は通う船宿も限られ、予約を入れて釣行に臨む事が多くなりました。一番の理由はやはり乗員人数。予約制の船宿では釣り座に余裕を持てるよう予約員数の上限に余裕を持たせている所が多く、比較的ゆったりとした釣りを楽しむことができます。

●ただし、そうした宿は出船時間が早く、前日の状況次第(仕事)ではけっこう寝不足での釣行となります。まあ、そこは一長一短ですが、いずれにしても通う船宿がだんだんと絞られてきます。以前はアチコチ行って、ある船宿が出船中止になると、そこから別の船宿に電話して移動することもありましたけど。

●やはり、慣れた船宿が居心地いいですし、そういう船宿が持てるという事は釣りを楽しくしてくれると思います。ある程度釣行を重ね、やはり常宿なるものを持てるようになると釣りに余裕が持てます。顔見知りもできるようになりますし。とにかく、ミヨシから艫までビッシリと詰め込まれての釣りだけは勘弁してください、ですね。

●気を使わなくても良い船宿が数軒あれば、より船釣りという遊びが面白くなります。

【釣り座に関して】
艫●船釣りを始めたころは、とにかく早起きをして船宿に向かい、艫を取ることに一生懸命でした。一番広々として釣りがやり易い釣り座ですから。少し船釣りを覚えると今度はミヨシです。いわゆる船の四隅ですが、確かにここは状況如何で大釣りもできる良い釣り座であるとは思いますが、最近はそうも思わなくなりました。必ずしも、その釣り座で一日楽しめるとは限らないからです。揺れが一番少ない胴の間でそこそこの釣果を上げて楽しかった一日もありますし、艫でボウズを喰らう事もありますし。

●確かに釣果は釣り座に関係はしますが、絶対ではありません。釣り座に拘らなくなって、釣行が楽になりました。釣れない時は大抵、船上皆同じであることが多いし、一人だけがミヨシで大釣りと言う事も、ない訳ではないにしても、たまたま程度です。船には「絶対釣れる釣り座」も「絶対釣れない釣り座」もありません。
私は殆どが一人釣行ですから、乗れれば良し、出船すれば良し、です。まあ、これは偉そうな言い方になりますけど、経験からそう考え始める訳で、船釣りを始めたころはそんな余裕のある状態ではなく、釣りたい釣りたいばかりで、釣り座にはこだわっていました。

以上、思うがままに船釣りについて考えてみましたが、一言で言えば、「船釣りは居心地の良い船宿を見つける」事で最終的には長い趣味として楽しめる、と言う事でしょう。

これからもこのページには思いつくままに加筆・修正をして行くつもりです。それが、多少なりとも皆様のお役にたてれば、幸いです。

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