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房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

フグ釣り編 その15「黒い海、茶色い海、緑の海、澄んだ海…」



フグ
ヒラメ、ヒラメと騒ぎながら、フグ釣りに予約を入れてしまいました。家人のオーダーに答えてしまって。フグ鍋が食べたいとか…。TVか何かで見たのでしょう。こっちも嫌いではありませんから、ガッテン承知! と早速、フグ釣りに。

早朝 漁港しかし、船宿の釣果状況によると、どうもフグが芳しくない様子。10月の毎週台風で海がかき回されたのでしょうか。もちろん、海が落ち着いて、良い日もあったようです。予約状況を確認すると、これまた芳しくないようで…。皆さん、もう少し海が落ち着くのを待っているのでしょうか。フグは顔に似合わず(失礼)、非常に繊細な所があります。魚探にはバッチリ映っているのに、まったく餌には見向きもしない、とか、群がムチャクチャに早く移動して(船を嫌がって逃げ回っている?)船が追い付いていかない、とか、海の状態が悪いと反応が殆ど無くなってしまう、とか…。

船長曰く、「なんか、フグが嫌がってるんだよね」。分かるような分からないような…。まさか、私の事を嫌がっている訳ではないでしょけど。とにかく敏感です。タイトルに書いたのは「釣れない海の状態」です。フグに限らないのですが。「黒い海」とは黒潮の事ではありません。本当に海が黒くなってしまうのです。もちろん、程度があって、墨みたいに黒くなるわけではありませんが、濁るというのではなく、海面のすぐ下からが暗くなる様な…。私も一度見た事がありますけど、それほど黒くはありませんでしたが、やはり暗い海で生命感、0…。船長に聞くと、1週間ほど前にそんな感じの海だったようです。毎年、これくらいの時期にそういう事が起こるようです。

まあ、とはいえ、行ってみないと分からないのが釣りです。釣況がどんなに悪かろうと、いきなり好転する事もあります。フグ鍋を求めて、じゃなくて、フグを求めて、いざ、某大原へ!

結果から言います。あえなく惨敗でした…。何とかフグ鍋は実現して、亭主としての面目はかろうじて保てたのですけど、フグのワースト記録を逃れるので精一杯…。「何匹釣れた?」なんて聞かないでください、武士の情けです。その日の海の色は「茶色」でした。これは分かりやすいですよね。川からの泥が入り込んで、海が泥水のようになる事です。これは季節に関係なく大型の低気圧や台風が来た後にそうなります。釣れない「海の色」です。さすがに沖の方まで茶色になる事はありませんが、漁港近くは泥の海。しかし、沖ではこの泥が底の方に行っています。俗にいう、「底荒れ」「ヌタ」です。ヌタは泥交じりの海水が底の方に層を作って居座ったような状態です。これができるとフグ釣りはお手上げです。ヌタが抜けるのにはけっこう時間がかかりそう。まあ、底荒れの一種ですけど。

船釣りで楽しいのは、漁港に着いた時と、出船の時、それからポイントに着いての第一投の時。楽しい妄想の一時です。そこから後は悲喜こもごも、明暗クッキリ…。朝、まだ未明の時分に漁港に着いた時、暗い漁港に釣り人が集まり始めます。この時が一番好きな時間です。単純にワクワクします。

で、今回のフグ釣り。漁港に舫ってある船が前後にゆっくりと揺れています。それを見て、嫌な予感。こういう感じで船が揺れる時は底荒れしている確率が高い。もちろん、風で動いている時もありますが、それとは全然違います。ユックリと行ったり来たりするように規則的に船が前後に揺れます。多分、海の底の方の潮が沖から大きく動いて来ているのでしょう。その日、風はあまり吹いていません。

フグポイントに着いて、まだ暗い海で第一投!いきなり、グインと来て、良型フグ、ゲット! 右の画像です。「こりゃ、今日はいい日に当たったかな!」と喜んだら、その後は静かな海。桶は長い時間、スカスカのまま…。日が昇ると、まだ心なしか暗い色の海。ウネリだけは大原でした。あちこちで船が長周期のウネリに翻弄されています。右下の海の画像は水平線などではなく、前方から盛り上がってくるウネリです。この後は、ドッシャーンと船は海面に叩きつけられます。長い一日でした。漁港に帰る途中から見事にマッ茶色の海…。「やっぱ、こりゃ駄目だ(だった)わ…」、と脱力気味に納得。一面、泥の海です。

海これはフグだけに限った事ではないのですけど、特にフグの場合は釣れない事が多いのが「黒い海、茶色の海」に続いて「緑の海、澄んだ海」。緑といっても、アオコが浮いているような海ではありませんが、つまりは濁りが強い海です。何となく緑っぽく見えるんですよね…。フグはそれほど目が良くないといいますが、潮が濁っていると餌を追ってくれません。カットウで空合わせをしても、良い運動にはなりますが、スカスカと虚しい…。次第に大合わせになってしまい、余計に釣れなくなります(フグがいても散らしてしまう)。

最後の「澄んだ海」は、深場では関係ないのですが、やはり浅場ですと明るいので魚が警戒します。ところが、こういう時にハリキッて来るやつがいます。ウマヅラです。食べると美味しい魚なのですけど、カットウにこいつばかりが来る時があります(ヒトツテンヤの時も同じ)。フグよりも先に餌にアタックし、やる気満々。
いずれにしても、釣れないのを海のせいだけにするわけではなく、もちろん「腕」という、一番触れたくない要素もあります。名人は、人が釣れない時でも釣りますから。そういう名人にフグ釣りの事を聞いても、「クッ」「クイッ」とか「ビシッ」とか擬音の多い解説となります…。感覚という事ですね。

日並み頼りの釣り師(私)は、天気予報と釣果情報に敏感となるばかり。しかーし、それでは行きたい時に行けません! 「いいじゃないですか、釣果なんて。行きたい時に行く(ハイ、明らかに強がり・開き直りです)!」。

誠に厳しい一日でした。わずかに頂いた海の幸、鍋の旨みが身に沁みわたります。

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