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房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

フグ釣り編 その16「フグさーん、餌食べないと痩せちゃうよ」



フグ
フグ船「その15」で「フグが釣れない海の状況」について書きましたが、その続編のような事を書きます。フグ釣りではなく別の釣りもので某大原に行ったのですが、そこそこの釣果を得て、宿で昼食をごちそうになっている時、そこで出た話ですけど、どうもフグの釣果がここのところ思わしくないようです。日並によっては不調な時があるのは当然ですけど、ちょっと続きすぎ…。確かにここの所、台風やら大型低気圧やらで海が荒れる事は多いのですが、しばらくすれば底荒れも収まるものです。しかし、なかなか収まる気配が無いようです。原因は多分、ヌタが抜けきっていないのでしょう。

ヌタとは、この編のどこかで書きましたが、海底を泥で濁った層が覆っている状態です。一般に底荒れというのは海全体がシケで海底の泥や砂が掻き回されて濁り、その濁りが海底にまだ残っている状態ですが、潮の流れでしばらくすれば抜けてくれるのですが、このヌタは底荒れの一種ですけど、抜けるのが遅い…。何故でしょうね。おそらく、層の状態になっているという事は、海水温に関係するのでは…。つまり、底の泥が海底の上に冷たい海水と混じって、比重の関係でそこにとどまっている、と。そう考えられるのではないでしょうか。

となれば、温かい潮が海底に入り込んでくれなければ、ヌタはそのまま居座ってしまうと考えられます。温かい潮ですから黒潮(真潮)です。季節的に、黒潮が沿岸から遠ざかり、冷たい親潮(逆潮)が入り込んできているのでしょうか。そうなるとこのヌタはなかなか抜けてくれそうにもないですね。フグを売り物にしている船宿にとっては死活問題です。私が行った時もこのヌタが抜けきっていなくて、散々の釣果でした。その船宿の船長はけっこう良いポイントに船を入れてくれるのですけど、船長自身が曰く「お手上げ…」。フグの気配が消えた海を漂う船…。

では、ヌタがあるとどうしてフグは釣れなくなるのか? フグが海から消え去る事は考えられません。この時期に散ってしまう事も考えられない。フグは固まって、群でいる筈です。船長も「フグはいるんだけどな…」と言っています。ショウサイフグやクサフグ(同じ種類だと思っていますが)は砂に潜る習性を持っています。となると、フグが潜っている砂の上に泥の層(ヌタ)が覆いの様に被っている訳です。もともとフグは目があまり良い魚ではないそうなので、その状態では美味しい餌(外房の場合は100%アオヤギの剥き身)が近くに落ちてきても見えないという事でしょう。フグは嗅覚もあまり良くないらしい。すぐ目の前に落ちてきた餌は喰うのでしょうが、どうにも活性が悪いと、ムカつくことに、ワタの部分だけしっかりと喰って、後は喰ってこない。アタリなど出ませんし、カットウの上にはマトモに寄ってきません。

こうなると、ベテランの方でも苦労します。対策としては、錘を蛍光にしたり、底でチョコチョコと仕掛けを動かし続けたりしてアタリを出そうと試みたり、積極的にタイム釣り(定期的に空合わせを入れる釣り)をしたりと、あの手この手なのですが、それでもツ抜けがやっとの状態。私はサメが来るのが嫌であまり蛍光は使いません。アオヤギカラーが定番です。で、(白状します…)、二度目の最低記録、3匹…。

その時に別の釣りもので行った某大原の船宿の大女将が嘆いてました。「ここんところのフグはダメだっぺよぉ…、フグでオデコが出ちまうんじゃ、どうしようもねぇよ…(方言)」とか。えっ、フグでオデコ! 同じフグ目のカワハギならオデコもあり得ますが、空合わせでも釣れるフグでオデコはキツイ! 私の3匹なんて、それに比べれば…、って、けっしてホッとはしてませんよ、心の狭い釣り師といえども…。

アオヤギこういう時はとにかく、ヌタが抜けるのを待つしかないですね。自然の事ですから。幸いなことにヒトツテンヤマダイは好調なようですので、船宿もそちらの釣りもので凌いでいけば…。しかし、困るのは釣り人の方も困るのです。フグが喰いたい! せっかく鍋が美味しい季節になったのに。フグには関係ない(受難の季節?)かもしれませんが、ちゃんと餌を食べてくださいよ。ワタだけじゃなくて、しっかりアオヤギのベロまで。そんなんじゃ、痩せちゃいますよ。

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