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房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

フグ釣り編 その18「フグオヤジ、集結! 船長の決断!」



フグ
タコ壺 何が何でもフグ(フグ鍋…)です。もうかれこれ、フグ船が職漁船タコになってしまい、10日以上は経つのか…。近場のヒラメで遊漁には出ていたようですけど。何とも、タコが豊漁だそうで、タコタコタコです。ちなみに、大原のタコは有名ですが、なぜここのタコが美味いのか、最近になって船長から聞きました。大原のタコは、何と、あの伊勢エビを餌にしていたのです。大原の伊勢エビも有名で、水揚げは日本一(私が自慢げに言っても、ねえ…)! もともとは「(自治体の発案で)房州エビ」と地元では呼んでいたそうですけど、既に伊勢エビの方が全国区になっていたので(仕方なく)房州エビのブランド化は諦めたそうです。それは置いといて、大原のタコはグルメですなあ。

話を元に戻します。フグですが、どうにもならないと思っていたら、フグ船が出るじゃないですか! オー、早速、予約! やはり、ウズウズとしていたのは私だけではなかった。久々に愛竿「絶潮竿フグ」を引っ張り出して釣行準備。天気予報は何となく微妙…。関東でも雪が降るかも、といった低気温。風も少々強そう…。しかーし、この程度なら大原の船は出る、と信じて、いざ、真っ暗な高速を大原目がけてまっしぐら!

港に着くと、思ったより風もなく、港内の船もそれほど揺れていない(海が大人しいかな…)。まだ暗いですけど、厚い雲が、といった様子でもなさそう。舫ってある各船の前には右の画像のようにタコツボが置かれています。「タコが乗るのか、人が乗るのかってかあ…」。今日は、タコじゃなくて「人」が乗ります。漁港の暗がりの中をザワザワと人が行き交い始めてきました。船の前には出船を待つ釣り客が集まってきます。「おっ!」、失礼ながらけっこうな人数が集まっています。しかも、フグ命のような常連、「フグオヤジ」ばかりです。私はタダのオヤジ…。

フグオヤジはいつもフグタックルを三本は持ち込む(ポイントによって変えるみたい)連中です。やはり、みんな我慢できなくなったのでしょう。しかし、その日にこれだけのフグオヤジが集まったのは、翌日からの予報がますます悪くなっているため、この辺がワンチャンスと見切ったのでしょう。殆どが一人釣行の釣り師たちです(私も)。船長に今日のポイントを聞くと、深場(40m前後)に出るという事。それを聞いて、フグオヤジの目にやる気が満ちています。その理由が分かる人はフグ好きですね。深場は遠いため(油代がかかる)滅多に出ませんし、数釣りはあまり期待できません。が、型は期待できます。私も一回だけ大原沖の深場でフグ釣りやった事はありますが、数は五匹程度でしたけど、これがデカイ! 未だに私の記録である34cmのフグを釣りました。とにかく、来れば尺前後。型狙いのポイントです。

出船です。準備OK。やっとという感じのフグ釣り。しかし、ポイントは深場ですから、1時間は走ります。浅場なら近い所で15分くらいですけど。沖に出ると、次第に船が左右に揺れ始め、風も強くなってきます。しかも寒い。出船前、海況はそれほど…、とも思っていたのですが、とんでもない。沖に出る程に波も風も更に強くなってきます。潮の飛沫と風を避けて艫に皆が集まってきます。船足優先の職漁兼用船ですから、乗り心地なんて全く考慮されていません。波と風と寒さに堪えて、フグオヤジ(私はタダのオヤジ)たちは雄々しく「その時」を待っています。

ポイントに着きました。艫から釣り座に移動しますが、船はローリング状態でベテランたちでも慎重に自分の釣り座に移動します。私、定番の左ミヨシですので、一番移動距離が長く、先に行かせてもらいましたが、落水の危険を感じる程の揺れ。内心「今日は、早上がりかも…」と思う程海が荒れています。よく波の強い状態を「ウサギが走る」と言いますが、今日のはウサギどころか「シロクマが練り歩いている」ような海況です。釣り座でとても立てません。釣り座を両足で挟んでの釣りです。お恥ずかしい話、船が揺れたはずみに後ろへスッテンコロリン(船上で転んだの初めて…)。近くの釣り客が「大丈夫か!」と声をかけてくれましたが「ヘイキ、ヘイキ」と返事しましたが、恥ずかしくて痛いなんて言えない…。痛かった。

フグ第一投、で、キターッ! まあまあの型! ウレシー、これで刺身は確保。もしかしたら、船中第一号かも。久々の快感。しかしですね、深場のカットウ仕掛けは竿の動きとシンクロしません(アタリがあった時に合わせても遅い)。ですから、深場に出ればそんなにカッコいい釣り方はできません。ましてやこの海況です。もうタイム釣り(空合わせ)です。底を取ってある程度のアタリの気配を感じたら、積極的に空合わせしていきます。

しかし釣れません。後が続きません。浅場なら50匹以上は堅いフグオヤジたちもポツリポツリです。私の桶の中には一人ぼっちのフグが、寂しそうに、泳ぐのにもう飽きたのか、ひっくり返っています。「待ってろ、今にすぐ友達を釣ってやるから」と一人ぼっちのフグを不憫に思う私。フグが「じゃあ、可愛い子ね」と答えたかどうかは置いといて、釣れません。大体、深場の経験が浅い私は殆ど底取りがノーカン状態。こればかりは方法論ではなく経験が必要です。波と風がますます強くなってきて、視界までが悪くなってきます。つまり、空気の温度の方が低く、海の水の方が温かいので、海面が湯気状態になります。それに強くなった風が、波頭を砕いて波飛沫を横に呼ばしています。レインスーツのフードをしていないと横から耳に海水の飛沫が入ってきます。

フグ刺し結局、早上がりはせず、時間まで釣る事はできましたが、帰りも1時間。海は風が強く、寒いし、波はロックンロール状態のまま…。釣果は、まあ、ありがたい事に、孤独なフグが麻雀できるくらいにはなりましたが、サッカーチームは作れませんでしたね。いいんです、深場ですから数なんて。厳しい海況でしたけど、時間いっぱいまで釣り出来たし、とりあえずは釣れたし、転んだし…。とにかく、フグ刺し(右の画像)とフグ鍋が喰えます。ちょっと冷えすぎて「風邪ひくかな?」状態ですが、これでフグ騒ぎ(?)、一段落。

しかし、あのフグオヤジたちは「修行僧」の如く釣っていましたね。いやあ、船長はもしかしたら、沖の深場ポイントへ行かざるを得なかったのかも。「何とかせねば…」と。それくらいフグオヤジのオーラが出ていたのでしょう。とはいえ、あの悪海況は今までのン十年の船釣りの中でも五本の指に入ります。ふつうのオヤジとしてはちょっとひとこと。「釣れたかどうか分からないけど、浅場でも良かったよーな…」。フグオヤジの中に挟まれてしまったテキトーオヤジのボヤキです。

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