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房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

フグ釣り編 その33「きっと嫌われているのでしょう… 私が行くと、フグが隠れる」



フグ
フグ鍋の美味しい季節です。昨シーズン終盤にヒラメ船で転んで痛めた右足と左肩の具合もかなり良くなってきたので、今シーズンも再び「フグ地獄」の開幕です。昨シーズンはビギナーの頃を除いて4連続スソ(5連続だったかな…。もうどうでもいいけど…)という、冗談にならないシーズンでしたが、さてさて今シーズンは、ってな事、もう考えない事にしました。今年のフグ釣りは「鈍感力」で勝負。フグの場合は船宿で捌いてもらう必要があるので、常に「釣果」を晒される運命にあります。フグでテンコ盛りになったザル(捌くために桶から移します)が並ぶ中に、数匹のフグが不貞腐れたように転がっている私のザル…、なんてのを屈辱と感じているようでは「釣り師」などとは言えません。釣りとは常に「釣れる時は釣れる」「釣れない時は釣れない」なのです。

野球だって何連敗しようが、いずれは連勝できる日も来ます。規定量の80匹、桶満タン2杯の過去の栄光など、もう頭から消し去りましょう。てなこと考えながら、一路、未明の高速を愛車の六気筒エンジンを唸らせながら安全運転で、外房は大原に向かいます。「今日こそは…」なんて、考えてはいけません。どこまでド貧果が続こうとも、釣りは釣り。「お嫌いですか? お好きです」なんて、やすきよ漫才(古…)のギャグを思い出し、まだ真っ暗な中、釣りの準備を終えて、心安らかに出船の時間を待ちます。星空がきれいです。風も無く、今日はきっと海も凪ているでしょう。頭の中ではフグが泳ぎ始め、フグ鍋が浮かんできます。せめて、せめて、フグ鍋くらい(無理矢理)食べられればいいじゃない。

釣り座 艫出船です。今日は珍しく艫の釣り座。二人連れがいたので、艫は譲ろうと思っていたのですが、船長が艫に入ってというので、ホント、久々に艫での釣りです。でも、凪っぽいからミヨシでも同じなんだけど…。まあ、昨シーズンの惨敗を船長も覚えているのでしょう。おそらく、「ノンビリやって」なんて、気使いだったりして。今日は「新」兵器ならぬ、「再」兵器で挑みます。昨シーズン、穂先を折ってしまった愛竿と同型の竿を手に入れ、一応気合は入ります。釣況としては、ほぼ一週間ぶりの出船で、海もだいぶ良くなってきた様子。フグオヤジを乗せた船は背中から南風を受けて、快調にポイントへ向かっていきます。今日は温かい。北風だと、船足は遅くなるし、飛沫もシコタマ被るのですが、今日は船上もマッタリとしています。

最初のポイントはいつもの砂地。タチは20m無い位。いつもはここで気合入りまくり。「フグよ! 今日こそは!」と、目が吊り上がるのですが、今日は「鈍感力」勝負。心静かに、釣り糸を垂れる…、といった心境にと無理やりだろうが何だろうが、自分に言い聞かせます。

桶あの…、するとですね、直ぐにフグのアタリが来て、ホイ、(多分)船中一匹目が私のところに。で、またまたきました。心の中は欣喜雀躍! が、今日は煩悩を捨て、釣りを楽しむのです。そう決めているのです。で、またまた来ました。ウッホーッ! その砂地でポンポンと6匹来ました。無欲の勝利か…。なのですが、何故か、みんなチビ助ばかり。他の釣り人の桶を見ても、みんな型が小さい。フグが桶の中をスイスイと泳いでいます。

まあ、しかしいずれは型も良くなってくるかも、と少々上機嫌でやっていると、船長から「ちょっと、上げて」のアナウンス。で、流し替えですが、ありゃりゃりゃ…。1時間くらいで砂地を見切って、船は浅場の方に向かって行きます。「なんで…?」。浅場は根が多いのです。私、千葉県釣りの名手、根掛かりキングなのです。あとで分かったのですが、どうも「長周期のウネリ」が入り込んできていて、そうなるとフグさんたちは砂地に潜り込み、口を使わなくなるそうです。理屈は分かりませんが、どうもそうらしい。これが、比較的短いウネリや波なら関係ないようですが。ちなみに、潮はド濁りです。その影響もあるようです。しかし、型はともかく、一応釣れているのに…(ちょっと、恨めしい)。

結局、その日はそれ以後、浅場の釣り、で、要は根回りの釣り。ハイ、千葉県釣りはツ抜けです。仕掛けも3つばかりロストしました。根回りでは頻繁にフグのアタリは出ますが、アタッた時に合わせてもフグはもういません。ボクシングで言えばインファイタータイプではなく、アウトボクサータイプになってしまいます。ヒット&アウェー…。こうなると、手は「空合わせ」しかありません。しかし、フグはいる筈なのに、スカスカの連続。周りを見ても同様の状況。左肩がまだ十分に回復していないので、次第にダル重に…。右手で空合わせをくれてやります。しかし、空合わせで釣れるというのは「マグレ」のようなものですが、そのマグレさえも来ない…。結局、浅場で釣れたのは一匹だけ…。

もう船中は頭もスソもありません。途中から南の風が強くなり始めて、沖で出来た波が、サーフィン状態で押し寄せてきます。船中には諦めムードが漂い始めます。結局、その日は小フグばかりで、頭でも20行ったか行かないか…。同じ艫にいたフグオヤジが呟きます。「しょうがねえな…、こんな日に当たったってことだよ」とか。一週間前には頭で5~60は行っていたのに…。沖上がり後皆、口数が少なく、他の船の様子を見ても同じような感じ。船長と他船との交信でチラリと聞こえていたのですが、どこかの船ではボウズも出たらしい…。

フグきっと、私のせいなんだ。私が来ると、フグがいなくなる…。これまでの連続スソっていっても、その日は頭でもツ抜けが精いっぱいという状態の日が多い…。要は、みんな釣れていなかった…。改めて思い起こせば、そうなんですよ。私が来ると、フグが隠れてしまうんでしょうか…。きっと、私は「フグに嫌われている」のです。私が何をしたというのか。最後に認定規定数の79匹を釣ったのはもうどれくらい昔でしょうか…。その時に小フグを一匹船べりでバラしましたが(それがいれば純正規定数の80匹…)、奴が何か告げ口したのか…。私の悪口でも言っているのか…。

なーんて、バカなことを考えてしまう1日でした。簡単に考えりゃいいのですよ。釣れる日にぶつかるのも、釣れない日にぶつかるのも「確率」です。改めて、船釣りを始めた頃に色々教えてくれた釣り師の方の言葉を思い出します。「釣りたけりゃ、釣れるまで行けよ」。至言です。こうなりゃ、その「確率」と勝負です。「持ってない」のには自信がありますが、30年前に海底牌(最後の牌)で国士無双をツモったことはある! まさに「海底」牌! 人生は無常が当たり前! 帰りの車の中で一人騒いでいました。「フグ釣り止めますか? 止めません! お好きですから!」。隠れるなフグ! 堂々と出て来い! で、たまには遊んでよぉぉぉ…。

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