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房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

フグ釣り編 その7「何故か数を競ってしまう心の狭さ…」



フグ
フグ釣りは専ら大原は新港側の船に乗っています。以前は旧港側の船で釣りもの予定にフグが出ると乗っていたのですが、冬の時期はヒラメが中心となり、なかなかフグ船が出ず、フグがやりたい(喰いたい)時はフグ出船の頻度が高い新港側の船に乗っています。フグは以前、大原規定数の80匹(これだけ釣ると打ち止め)に一匹足らない79匹が最高ですが、この新港側の船に乗ってからはツ抜けがやっとで、釣れても…。釣果はあまり言いたくありません…。

では、その船が釣れないのかといえば、全然そんな事はなくて、百戦錬磨のフグ釣り師たちが、悪くとも4~50匹、規定数などはけっこうクリアしています。船長の狙うポイントが違うんですね。こちらの船は根の多い場所も狙うのでちょっと難しい。フグは底を取ってナンボですから、根があるとやり難い。

で、この船に乗り始めたのは、釣り仲間に誘われたのがキッカケですが、フグ釣りを始めた頃はどっこいどっこいの釣果で、フグ釣りにお互いハマッてしまったものの、思うように釣果を伸ばす事ができませんでした。しかし、私の方が先にほぼ規定数の釣果を上げ、ちょっと腕を上げたかな、なんていい気になっていたのですが、この新港側の船に乗り始めてからは全く形勢逆転…。

フグ大漁右の写真、その釣り仲間のある日の釣果です。規定数には届かないものの71匹で竿頭とか…。羨ましいというか、「いつか…」などと料簡の狭い私は思ってしまいます。と、ここでふと思うのですが、なぜ、フグ釣りになるとこうも数を競ってしまうのか…? 私は? その理由は簡単です。以前のフグ編にも書きましたが、フグは沖上がり後、船宿で捌いてもらいますので、この時点で各人の釣果が晒されてしまいます。極端に釣果の差が出る時は、みんなが数十匹釣っている日に、ザルに一匹だけ(私ではありません…)という光景もあります。

ムゴイものです。他の釣りなら、大凡見当がお互い付いていても、クーラーの蓋を閉めて「ちょっと渋い日だったね」とか「まあまあか」などと和やかに(バッくれて)釣りを終える事が出来ますが、フグは…。ノンビリと「釣果にこだわらず、釣り座にこだわらず」という崇高な釣りを目指している私(ホンマかいな…)ですが、どうしてもムキになってしまう事が多々あります。船長がフグの絨毯(猛烈に濃いフグの群れ)を見つけてくれて、潮の流れが良い時など、まさに入れ掛かりでパラダイスを味わえるのですが、流し替えの多い拾い釣りの時など、どうしようもなく焦ってしまいます。

よく船長に「両隣が釣れていると、煽られちゃうよね」と言われますが、ホンマ、その通り。修行僧のごとくその中で黙々と釣る事が出来れば私も人間が出来たかな、と思えるのですが、この釣りだけは煽られまくります。なんという心の狭さ…。

要は悪循環のスパイラルに入って行くのです。以前にも書きましたが、焦るとついつい合わせが不必要に大きくなるし、リーリングに入るタイミングが早くなり、フグは散らすわ、掛かりが浅くなりファールチップの連続…。分かっていてもそうなります。百戦錬磨のベテランたちは黙々とフグを吸いつけるように釣り上げています。ひとり慌ただしくバタバタしている私。そんな自分の姿を想像するとゲンナリとしてしまいます。同じ頃にフグを始めた釣り仲間は悠々と釣り続けています。「今日はちょっと渋いから、こっちからアタリを出していかないとね」とかなんとか言っちゃって…。

と、ここで心の狭い私は猿の反省を始めます。釣れれば楽しいけど、数の競技ではない。ホント、頭では分かっているんですよ。とにかく、自分にそう言い聞かせるんです。で、大きさにもよりますけど、その日、刺身と鍋、次の日に唐揚げが楽しめればいい。だったら、目標は10匹、良くて20匹で十分じゃないか。念仏のようにそう唱えながらフグのアタリを待ちます。

しかーし! その横で釣り仲間がホイホイとフグを上げて行きます。やはり、煽られてしまう私。彼は私が家庭の事情で1年ちょっと釣りを止めていた時期、この船に乗って腕を上げていたようです。これはハンデだ。とグダグダ念じながら、釣り竿を握り締めている私…。

結局、私の釣果は…、言いません。まあ、一通りのフグ料理は楽しめる数を釣っているのですけど、隣の人の足もとの桶の中はラッシュ時の通勤電車。私の桶の中ではフグがノビノビと泳いでいます。今日も自滅気味の私。あーあ、修行が足らん…。

で、ある日のフグ釣りで船長にその事を思わず嘆いてしまったのです。やはり言われましたよ。「まあ、煽られちゃうのはしょうが無いよね」。更に続けて言います。「僕も自分がやってる時、煽られる事があるし」、慰めてもらっているのでしょうか…、「○○さん(私をこの船に誘った張本人)も最初は全然釣れなかったからね」。おー、やっぱ、そうだよな(なんという志の低さ…)! するとフグを捌きながら大船長が言います。「でも、本当に色々聞いてきて、通って来てくれるもんで、こっちも何とか釣らせてあげようと一生懸命になるんだよね」。おー、そうなんだ。

そうなんです。その方は船長のアドバイスを真面目に実践し、暫くフグに通い詰めたようです。なるほど…。人間のできていない私は一人で熱くなりやすいのですが、まさに「求めよ、さらば開かれん」、です。それ以来、私は心を入れ替えて(ホンマかいな)、船長に自分の竿捌きを時々見てもらうようにしています。まあ、少しずつですが一人でバタバタする事も少なくなってきたような気はしますが…。

しかし、遊漁船がいくら商売とは言え「釣らせてあげたい」と思ってくれるのはいいですね。自分が通っている船の船長は「釣ってもらいたい」という気持ちの方が強いかも…。微妙な違いながら…。

船釣りをより楽しむためにも、なじめる船宿を早く見つける事が大切ですね。決して常連扱いしてもらいたいのではなく、船宿の方々とのコミュニケーションも釣りの楽しみの内です。予定調和的であろうとも、これは事実です。ただ、そういった船宿に出会うのには少々時間がかかるんですよね。色々な船宿がありますから。

少しずつ、時間をかけて腕を上げていけばいいんです。船宿から冷凍したフグの棒身をお土産にもらうのは、喰えるから嬉しいけど、ちょっと、アレ、ですから…。

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