TOPへ戻る

房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

色々船釣り編 その12「幻は幻 だからいつまでも幻…」



色々船釣り
幻の魚と言われるものがいます。淡水魚ではイトウやアカメ。海水魚ではアカムツ…。私、クロムツとシロムツは釣った事ありますけど、アカムツはまだ釣り上げたことがありません。まあ、それほど頻繁にチャレンジできる釣りものでもないのですが、なかなか釣行機会もなくて…。

で、某館山のオニカサゴを楽しんだ後、私には珍しく連れのいる釣行で、午後船は誰もいないから、アカムツ狙い、やってみようか、という話になりました。仕掛けはオニカサゴのムツバリで作りゃいいし、餌はオニと同じサバ餌でいけるし。ダメもとで船長に相談してみるとやらせてくれるとの事です。やった!思わぬところでアカムツが狙える!と喜んだのですが、船長、真顔でポツリ一言、「でも、釣れないよ」。急に盛り下がるボルテージ…。しかし、しかーし、だからこそ幻であり、狙う価値あり!気を取り直して、テキトーに3本針の胴付仕掛けを作って、いざ、ポイントである(らしい)深場へ。

館山沖(洲崎沖)はドン深で、午前はヤリイカ狙いの船が集まってきます。実は私も連れも、初めてなんです、アカムツ狙うのは。期待で胸が膨らみます。その海のルビーと呼ばれる美しい魚体もさることながら、白身のトロと称される絶品(らしい)刺身が頭の中に! 釣れなくてもいい、狙うのが釣り師! なんていつも思うのですが、やっぱり釣りたい。

ポイントについて第一投!けっこう深い。糸フケもいれて200m近くまで道糸が出て行ったと記憶しています。よく考えたら連れと私の二人とも、どうやって釣るのか、やったことが無いから分からない。船長に聞くと、底を取ってテキトーに誘っていればいいよ、とか。なるほど…。錘は200号。手持ちはきついんで置き竿。で、時々、底を取り直します。人から聞いた話によれば、そのアタリは型が良ければサメかと思うほど強烈だとか。竿先をジッと眺めながら、時が過ぎます。海況はまずまず。それほど船も揺れません。で、竿先はピクリともせず…。

静寂の時間。何も起こりません。次第に眠くなってきます。連れは釣り座で既に寝ています。私も半分寝ています。と、いきなり竿先がガクガク! けっこう強い引き込みです。連れも私も目が覚めました。向こう合わせなのか、合わせを入れるのかも分からず、竿を手にして、とにかく聞き上げます。グイグイと引き込まれます!サメかと思うくらいの強烈なアタリ、という話が頭をよぎります。底から数メートル巻き上げて、電動スイッチ、オーーーン!竿先が不定期にグングンと叩かれます。頭の中には、赤くルビーのように光り輝くアカムツが泳いでいます。そして、白身のトロが…。

ハイ、サメでした…。ホントにあんたと私は縁があるねえ。頭の中のアカムツはどこかへ去って行きました。一瞬の盛り上がりと、釣り上げるまでの期待、興奮!そして、予定調和的なガッカリ…。ま、そんなに簡単に釣れたら「幻」とは言いませんよね。

結局その日は、私がサメ2匹。連れはツルッパゲ…。しかし、釣り師として、チャレンジだけはしたという矜持を胸に、と言いたいところですが、それを船長の一言が粉々に砕いてくれます…。「やっぱ、釣れないよなあ。釣れりゃ、釣りものとしてやるんだけどさ」。そうですよね、それは最初に言われた訳ですから、返す言葉なんてありませんよね。

アカムツそれ以来、アカムツは狙っていません。幻はいつまでたっても幻です。いつかはと思いつつ腰が引けてしまう。釣り雑誌の釣果欄を見ていると、釣れる所では釣れています。でも、いいんです。幻は幻のままで。そういう釣りものがあってもいいじゃないですか、って、よかねーよ! 複雑な思い。

で、日本海側に旅行に行った時、ノドグロ(深場の魚は喉の奥が黒いものが多い。擬態なんでしょうね)の名でアカムツが居酒屋のメニューにありました。立派なお値段…。私は自分が釣る魚は、外でも家でも買ってまでは食べません。まあ、アカムツはまだ釣ってないのだからお金払って食べてみれば、と一瞬思いましたが、そこに要らぬ釣り師のプライドが顔を出します。意地でも食べません。

こうなったら、ズーッと幻のままにしておこう。なんて、倒錯した精神に…。オイオイ…。

色々船釣り編 目次へ





アクセス数ベスト5コンテンツ
★船釣りあれこれ 魚の〆方:野〆について
★ヒラメ釣り編 その4「ヒラメは活餌しか喰わない? いいえ、喰います」
★船釣りあれこれ フグカットウ仕掛け 自作
★ヒラメ釣り編 その6「前アタリ、本アタリ、そして真アタリ」
★船釣りあれこれ 「船長の名言・迷言・暴言」



「釣り」テーマ以外の運営サイト
趣味&雑学&ハウツー運営サイトPR
「ボート釣りを楽しむ」サイト
ボート釣り リンク
「釣った魚を美味しく食べる」サイト
「簡単魚料理」 リンク
■サイトポリシー ■プロフィール
■お問い合わせ
Design by Megapx / Template by s-hoshino.com
Copyright(C) Nasamuk All Rights Reserved.