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房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

マダイ釣り編 その6「大マダイ狙いが、大砲でスズメを撃つ結果に…」



マダイ
遠征釣り、一度は行ってみたいと思っていたのですが、中々その機会も無く相変わらず久里浜で食べごろマダイを釣っていましたが、思いがけなく知り合いから遠征五目のお誘い。場所は神津島沖(辺りだと思います)。二つ返事でOK。しかし、夜中の2時に下田から出船と言う事で、仕事もそこそこに家を出て、下田に着いたのは午前1時位。なんか、変な感じ。港には船もいないし、誰もいない。船は神津島の船なので、向こうから来るとか。

遠征となれば狙うのは大物。カンパチにモロコに大マダイに色々。かつて6kgのマダイを遠征で上げた連れは、今回はカンパチ狙い。私は大マダイをオールドタックルで仕留めようと、古いPG剣崎にこれまた古いシマノバンタムの2000。このタックル、大原にマグロが入ってきたら狙ってやろうと手に入れたものなのですが、そう都合良くマグロがやってくる訳も無く、部屋の飾りと化していましたが、さあ、出番です。見た目は釣りのタックルと言うより「武器」のよう。
ケンザキ バンタム
コンビニで買ったおにぎりを食べながら船を港で待っていると他のお客さんがチラホラやってきます。なるほど、話には聞いていましたが、我々の国産車ではなくベンツやBMWで集まってきます。確かに船代等々、決して安い釣りではありませんが、どうもそういった人たちの釣りものらしいです。道具を見ても、ワンピースにラメラメ、派手派手なタックル。高そうなリール。私のタックルが急に可愛らしく見えてきました。

驚いたのは女性連れがいる事。しかも昨今の釣りガールではなく、服装は夜のオネーチャンたち。彼女たちも釣りをやるのかな?と訝しがっていると船が夕闇の中から現れ、接岸して来ます。しかし、なんで大物用のワンピース竿はラメラメ派手派手なものばかりなのか?高い竿ですが、そういうのを好む人たちが遠征に来るのか…。何となくいつもの釣り風景との違いに違和感を感じ始める私…。

船に乗るとキャビンの中に。遠征船だから大きいのかと思ったら、意外とこじんまりとした船体。しかし、キャビンの造りは重厚。が、中は2級船底雑魚寝船室。それぞれが勝手に場所を取り仮眠。オネーチャンたち(二人)はちょっと離れた場所へ。キャビンの入り口はロックと言った感じでガチッと閉められます。私、けっこうな不安に襲われました。これで万が一沈んだりしたら、ここからちゃんと出られるの…。まあ、不安は不安として、眠いのでそのまま寝ました。

船がポイントに着いたようです。各自一斉に釣りの準備。うねりはそこそこですが、潮が速い!コマセカゴは遠征用にジャンボ(LLより一回りでかい)100号を用意しました。なんだかんだ言っても釣りです。期待に胸ふくらませて第1投!頭の中には大マダイが泳いでいます。しかし潮が速い! 道糸が斜めに入って行きます。深さは50m程度で思ったより浅いと感じた記憶があります。が、底が取り難い。サミングで錘を効かせても底が中々取れない。道糸がどんどん出て行くので、もうヤマカンでコマセを振り出します。道糸が斜めでやり難い!久里浜でやっているみたい。

で、ふとオネーチャンが気になって船上を見まわすと、簡易携帯用のカッパを被っているだけで釣りはやっていない。驚いたのは靴も服装もそのまんま。釣りをしている男の両側に侍っています。おいおい、ここは夜の店かよ。そういう世界なのかとちょっと鼻白んでしまいました。もっとマッチョな雰囲気を期待していたのに。まあ、人の勝手と言えばそうなのですが。気を取り直して釣りに集中。アタリが来ました!しかし弱い。サバです…。またアタリがきました。お、高級魚ウメイロか!と喜びかけましたが、アオダイ(刺身にできますが、ちょっと水っぽい)でした。それからはアオダイばかり。やはり、上手く底が取れていないみたい。折角遠征に来たのに、と、お祭り覚悟で道糸を送り出します。何度目かの投入で、PG剣崎の先がググッと引き込まれました。おー、来たーーー!最初の引き込みをかわして、至福のやり取り。この引きは多分青物では無い! 頭の中の大マダイが膨れ上がります。重い!やり取りで腕がだるくなってきた頃、スカ…。え…、バれたの…? 全く抵抗が無くなりました。上げてみると、何と道糸の途中からスッパリと切れています。コマセカゴや天秤の仕掛けもパー…。

ガックリ…。サメか、カマスの仲間の俗称「縄切り」か、はたまたフグちゃんか…。一気にモチベーションが下がってしまいました。それに追い打ちをかけるように船長の声が聞こえてきます。「3ノットじゃ、釣りにならねえ」。潮が3ノット…。底が取れない訳だ。その中で何とか掛けた大物が姿も見れず、スカッといなくなってしまいました。

結局、あまりの潮の早さに船中渋々の状態。私のクーラーの中にはサバとアオダイのみ。

こうして私の初遠征は終わりました。いつもだと、もう一度!と思うのですが、その時は「もう遠征はいいや…」と気勢も上がりませんでした。マグロをも引き上げるタックルでアオダイにサバ。久里浜でシロムツとサバを釣ってきた感じ。「大砲でスズメを撃っただけか」…。脱力系の独り言。連れの釣果も同じようなもの。大マダイの夢は幻に…。ちなみに、連れのタックルはやはりグラスワンピースのラメラメ。なんで同じような悪趣味になるのやら。ラメなんて魚から見えるわけじゃなし。

それ以来、遠征は一度も行きませんでした。理由はその気にならないのと、その数ヵ月後に、あの有名な、某遠征船の転覆事故があり、大型のクーラー(イグル―)に横たわって漂流している釣り師の姿がTVで何度も流されました。亡くなられた方もいらっしゃいました。ゾッとします。これはもういいや…。どこの海で釣ろうと、釣りは釣り。遠征釣りを貶めるつもりはありませんが、私の世界ではないとつくづく思いました。東京湾でカワハギ釣ってる方が面白い。モロコにロマンを感じて遠征に通っている人もいるようですが、正直、本音…、金がもたん…。 


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