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房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

根魚釣り編 その12「よく来てくれた…、カゲキヨくん」



根魚
釣りでもゴルフでもよく言われますが、海に出る前、コースに出る前までが一番楽しいとか…。今日は何匹釣れるか、今日はいくつで回れるか、なんてナントカの皮算用で好き勝手に妄想を膨らませます。帰ってくる時には明暗クッキリ。ゴルフならタラレバがまだありますが、釣りの場合は釣果が悪い時、大抵、船全体が悪い時ですから港に着いた船の雰囲気はドヨーンとしています。口も重たくなり、軽いクーラーがなんと重いこと…。

釣果が芳しくない状態が続くことって当然あります。ヒラメをやろうが、マダイをやろうが手堅いフグでさえ釣果一桁なんてことが続いてしまう時はしばらく釣りを止めようかとさえ思います。しかし、そうはいかないのです。週末になればソワソワと…。前週の釣果などもうはるか昔の事です。しかし、そう気持ちよく気分が切り替えられるわけもなく、釣果への妄想の中にどうしても消えない不安がペタッと貼り付いています。釣りものを選ぶとき、ヒラメの竿を手にしては今度はマダイの竿を手にして、って、なかなか釣りものが決まりません。

そんな時は五目です。完全ボウズの確率が低い。手にしたのは根魚五目用の竿! 船長がキントキの群れを当ててくれればクーラーは真っ赤か。指が攣りそうなくらいの引きを楽しめる、と。根魚五目に決定!

と、まあ、こんな感じで後ろ向きな釣行となります。港に近づくと急に風の音が強くなります。別にいつもの事で、外房の某大原では、構造的な問題なのか、漁港に入ると何故か風の音が大きく聞こえてきます。慣れてはいるのですが、貧果続きの時にはどうにもいつもよりそれが大きく聞こえます。海が荒れているのかな、夕べから風が吹いていたら水温は下がっているだろうな…。心はネガティブな方にコロコロと転んでいきます。

ちなみに、大原は西の風にはめっぽう強いのですが、東からの風が一晩吹き続けると、冷たい底潮が入ってくるのか、水温が1度近く下がります。そうなると実際、イサキ釣りの時など、ホントに渋い1日となります。ツ抜けもできないのに竿頭になってしまったりします。また、南西からのウネリが続くといわゆる底荒れ状態となり、これまた渋い1日となります。つまり、魚がいる事はいるのでしょうが、口を使わなくなるようです。港で舫ってある船が、前後に揺れているような時は港にまでうねりが入ってきている状態で、ハイ、底荒れの確率が高いと言う事になります。気持ちはドンドン不安のダークサイドへ沈み込んでいきます。これって、釣り師の心理なんでしょうか。

船に乗ると心なしか前後に揺れているような気が…。で、風は東の方から吹いてきています。船は釣り客も多く、ほぼ満船状態。私が陣取る左舷(艫に入れました)にはズラリと竿が並んでいます。もしかして…、みんな同じで釣果に恵まれず、手堅い根魚五目に集まってきたのでは…。どう頑張っても、気持ちの中にペタンと貼り付いている不安が拭えません。

とにもかくにも出船です。現金なもので、船が動き出せば気持ちも浮きだって来るものです。とにかく、釣りだ釣りだぁ!沖に出ると海況はそれほど悪くありません。某大原にしては穏やかな海です。風も止んできたような。ネガティブな気持ちが途端にポジティブな要因を探し始めるのでしょうか…。

ポイントに付きました。さあ、戦闘開始です! 曲がった塩イワシを真っ直ぐに伸ばして針にかけ、第一投!今日は魚の引きを楽しむためにいつもより柔らかめの竿を持ってきました。底を取ったらマメに誘いをかけます。潮はそれほどきつくなく、程よい感じ。なんか、今日は行けそうな感じがしてきました!

しかし、結論から言いますと、その日は満船にもかかわらず、渋ーい1日でした。二投位すると「ハイ、上げてみて」との船長のアナウンス。釣りをしているよりポイントを探して走り回っている時間の方が長いような…。いわゆる、走り丸状態。船中、思い出したようにカサゴや小ハタが上がっていますが、ポツリポツリの拾い喰いです。私はというと…、まだノーヒット。ボウズ状態です。時間が過ぎるにつれて、諦めムードが船中に漂い始めます。

焦る私。しかし、仕舞の時間は無情に近づいてきます。ミヨシを見やると常連のベテランさんたち。釣れているようには見えません。私、ほぼボウズを覚悟しました。が、諦め気分で置き竿にしていた竿先にガッガッと反応が来ました。仕舞まであと三〇分。竿を手に取りリーリングしますが、重い。今日初めての生命反応。この引きは、多分キントキ! こいつは口が固く、餌にガブッときますので、まずバラシは無い魚ですが、その時は慎重に巻き上げました。いつもより柔らかい竿がアタリを増幅させてくれます。

キントキハイ、キントキです。別名、カゲキヨ。しかも良型! キントキは群れで来る時もありますが、単独行動しているような個体もいるようです。正直嬉しい。ボウズ逃れの一匹です。ギリ最後に来てくれました。

結局、その日はボウズ多数で女将さんがお土産の干物をたくさん用意して待っていました。私もいただきました。微妙な一日でした。渋いのは渋かったのですが、諦めかけた時に来た一匹はウレシー!

最期に予定調和的な言葉。これだから釣りはやめられないんですよ! って、来週は何にしよ…。

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