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房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

根魚釣り編 その13「気に入った船宿が消えるパターン…」



根魚
野島崎灯台南房総は、房総半島最南端の野島崎灯台が臨める某船宿。ちなみにこの船宿はもうありません。廃業されたようで。聞いた訳ではありませんが、多分、後継者がいなかったのでしょう。船宿としては抜群の眺望です。気に入っていた宿なので、惜しい…。何度か釣り仲間数人で行きました。

ここの船宿は宿から港までが離れていて、釣り客は車で移動します。港は小さな某川下港。入口が狭く港からの出入りはちょっとスリリング。まあ、あまり出入りする船は多くないですけど。この船、よく言えば自由にやらせてくれるのですが、アバウトなような気も。それほど大きくない船で、その日は我々のグループ4人と、やはり4人のグループが同乗しました。ジャンケンでグループ別に座る側を決め、我々は左舷。気分的には殆ど仕立て船です。

行燈ビシ問題の釣りものですが、基本的に自由なんです。で、まだこの辺りではその当時、アンドンビシが使えていましたので(今ではサニービシのFLに統一されつつあります)、それならイサキでも狙おうかという事になりました。右の画像はビシアジ用のアンドンビシですが、これの80号を使います。コマセがドバッと出るので、集魚効果が高いそうです。が、大原でFLビシを使う時、コマセがあまり出ないように調整します。コマセをドバッと出すと、コマセを魚が追って行って棚から魚がいなくなります。この辺りの事はそれぞれの海の特徴と関係あるのかと考えます。潮が速いと確かにコマセが流れて行きますが、潮が緩い所ではアミ餌は下に落ちて行きます(オキアミより比重が重いらしい)。これは正直、未だによく分からないのですが、確かにそれぞれのポイントで船長の指示通りにやった方が釣れます。要は、コマセと仕掛けが同調すればいい訳なんですけど…。

で、イサキ狙いですからこの話は「色々釣り編」に入れようかと思ったのですが、船長に言えば根魚も狙えますし、基本が五目ですからこちらに書きます。我々のグループはまずイサキ狙いから入りましたが、右舷のグループは根魚狙いのようです。全員がコマセ無しの天秤仕掛け。

と言う事は、下に平根があるのでしょうか。我々は左舷から宙層でイサキ狙い、右舷は底で根魚狙い。私も、サバでも釣れたら根魚に切り替えようかと考えていました。一見、いい加減な釣りもののようですが、良く考えるとまさに五目。我々のグループの一人はマダイを狙うと言って、長いハリスを入れ込みます。これは無理だと思いましたけど、とにかく自由ですから。大原でもイサキと根魚五目の同時二本立てはたまにやります。もちろん、船長がOKした時ですけど。

イサキは最初ポツリポツリと釣れましたが、続きません。小サバが来たので餌用にキープ。右舷のグループは良型のカサゴを上げている様子。酔わないのが取り柄の私はミヨシにいますので、振り返れば向こうのグループの釣れ具合が見えます。左舷はややマッタリモードに入ってしまいました。しかし、左舷でイサキを狙わせ、右舷で根魚を狙わせるというのも、何か妙な光景…。

そのうちに右舷もマッタリモードに入ってきたようです。船長のポイント移動の頻度が高くなってきます。連れは相変わらずマダイにこだわっていますが、下が根のポイントだからちょっと無理なんじゃない…。私はタックルボックスに入れておいた根魚用の胴付仕掛けにサバ餌で根魚狙いに切り替えました。マダイ狙っている奴の横で根魚を狙うのも妙な感じですけど。

結局その日は日中が渋かったですけど、仕舞いの前にアジの群れにぶつかり、イサキ仕掛けに換えたら入れ食い! もう、何釣りやってんだか分かりません。が、クーラーの中は五目。イサキとカサゴが同居しています。マダイ狙いの連れは不発。そりゃそうでしょ。でも、アジは釣っていました。全員、まあ、そこそこの釣果で楽しめた一日が終わりました。

宿に戻って、追い氷を貰おうと冷凍庫のある小屋に入ったら、船長がいました。この船長、お歳は召していますがまだ元気。その船長が良型のヒラメを手にしてニコニコとしています。私が「あー、良い型のヒラメじゃないですか」と言うと、船長、更に相好を崩して「昨日釣ったんだ。娘夫婦と孫が東京から来てるから、食べさしてやんだよ」。誠に微笑ましい事と思いながら、別の事を感じました。「この船宿、長くないかも…」。

ある種の典型なんです。船長が歳がいってて、娘がサラリーマンに嫁いで行って、そして、後継ぎがいなくなる…。その、孫まで待てればいいのですけど。

やはり、しばらくしてその宿は無くなりました。廃業です。嬉しくない予感が当たってしまいました。気に入っていた船宿が無くなるのは寂しいものです。とにかく、釣りを自由に楽しませてくれる船長でした。私がもっと若けりゃ「俺が」、なんて余計なことを思うのですけどね。遊漁船といえども漁師になるには時間がかかるでしょう。しかし、船宿というのは重労働です。永いホワイトカラー生活で鈍った野郎じゃ無理でしょう。

またひとつ、楽しい時間を過ごせる場所が無くなりました…。

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