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房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

根魚釣り編 その4「ノンビリとエビメバルのはずが…、えっ…」



根魚
東京湾でのメバル・カサゴ釣りも好きな釣りものです。船釣りを始めたころはタックルも仕掛けもライトなのでよく湾奥の黄色い船に通いました。錘80号を使ってハチカサゴやハタ、万力のキントキ、時にはヒラメも狙える大原のマッチョなやつだけが根魚釣りではなく、東京湾でメバル、カサゴ、時には大物のクロソイを狙うのも楽しい根魚釣りです。私の本命はカサゴ。

タックルは某アルファのメバル竿、本調子3m。これが本当に良い竿で今では手に入らない古い竿ですが、穂先の感度はピンピンながら、魚が掛かると胴にリニアに入って行く気持ちの良いパラボリックアクション。錘は潮によって15~20号を使い分けます。リールはABU好きの私、当然3500C。道糸はPE2号を巻いて使いますが、昨今の強度が上がった道糸だとPE1号でも十分。

メバル釣趣が面白くて、毎週のように通っていました。釣り場はほぼ本牧、川崎辺りのシーバース回り。ちなみにシーバースと言うのは港の近くにあるタンカー専用の船着き場です。大型タンカーが港に直接着岸するのは難しく、馬鹿みたいに広いスペースを取りますので、沖に船着き場を造って、そこからパイプラインで原油を送るための施設です。防波堤と違うのは、下にゴロタ石が転がっているのではなく、ストンと深くなっています。タンカーが横付けする訳ですから。その横長のストラクチャー(人工物)がメバル、カサゴの良いポイントになります。

カサゴストラクチャーの上からは渡船で渡ってきた釣り師がへチ釣りでチヌ(クロダイ)を狙っています。そこに船を風向きに合わせ、シーバースに沿って流します。周りの景色は工業地帯でちょっと色気や風情は無いですが、釣りそのものはのんびりと楽しめます。

仕掛けはロングハリスの2~3本針。メバル狙いなら手返し重視の2本針でもいいでしょうが、私はカサゴ本命なので下針にサバの切り身や青イソメ、時には船宿からもらうゴリン(ハゼの幼魚)をつけますから、3本針です。釣り方は人によって色々と言いたいところですが、昔、まだその黄色い船の船長をやっていた知る人ぞ知る東京湾のメバル船名人船長が教えてくれた釣り方が一番釣果を上げられると思います。それほど難しい釣り方ではありません。

まず、釣り座ですが胴の方が良いみたいです。船長はここをポイントに合わせるそうで。次に餌付けですが、東京湾では殆どが藻エビという淡水のエビを使ったエビメバルです。この藻エビ(小さい)の尾羽を切って、マダイのオキアミを付けるのとは逆に背中の方に針先を抜きます。藻エビは活きているのでピンピンと跳ね、腹側に針先を出しているとそれが藻エビの動きを邪魔するので。このピンピンがメバルを誘う訳です。そして一番肝心なのは、重りが着底し、糸ふけを取って、重りが底から若干切れたら、後は「お地蔵さん」になることだそうです。つまり、動かさない。竿を船べりに掛けるとエンジンの振動が伝わります。それもダメ。とにかく手に竿を持って、仕掛けを動かさず、藻エビのピンピンでメバルを誘う釣り方です。

その船長、今は独立して、自分の船宿を経営しています。とにかく、東京湾でエビメバルをやる時、私は船べりでお地蔵さんになっています。合わせも不要。向こう合わせです。メバルが掛かってキュンキュンキュンと引き込んでいくアタリは小気味が良いものです。

と、ここまでは真面目な話ですが、笑える、といいますか、オイオイと言いたくなるような経験をこのメバル釣りでしました。いつものように、メバル船の艫を確保して(船長が変わってからは狙うポイントが変わったので、のんびりできる艫を朝早く行って取るようになりました)、いよいよポイント到着。その日は配船の都合か、だれか船長が休んだのか、今まで見たことのない初めての船長が操舵していました。えらいおじいちゃんです。人が足りなくなって急遽呼び出されたのかな?

で、いつものようにシーバースに沿って船を流していきます。沿ってと言っても、当然ピッタリくっついている訳ではありません。仕掛けを下すスペース分は空けて流します。が、どうもシーバースの壁面がいつもより近い…。いや、近いというより近づいてくるような。えっ…。船のスパンカ(釣り舟の後ろに立っている帆。これで風に対して船を安定させます)の端がシーバースにこすれてガガガガッ! オイオイオイオイ! 斜めになった船のスパンカがシーバースをこすって流していきます。目が点…。

危うく竿をシーバースの壁面にぶつけて折りそうになりました。どうも、じいちゃん船長、完全に目測を誤っているみたい。他の客もオイオイと声を上げています。じいちゃん船長、無言。悪びれた様子も無く船をシーバースから離してまた流し始めます。今度はまともな位置に。客たち、気を取り直して仕掛けを入れて釣り開始。しかし、艫にいる私はシーバースの壁面が一番近いので、不安が拭えません…。とは言え、釣りに来た訳ですから、釣りを楽しみます。

で、気が付くとまた、シーバースの壁面が近づいてくるような!オイオイ!竿を立てて逃げます。またスパンカの端がシーバースに接触。またです…。じいちゃん船長、相変わらず悪びれもせず、船の位置を変えます。普通は操舵しながら、シーバースとの間隔を保って流していくのですが、じいちゃん船長、全然ダメ。もう長い間船に乗っていなかったのか…。

特に艫にいる私は被害甚大と言うか、不安で釣りに集中できない。後半は何とかじいちゃんも感覚を取り戻したのか、うまく流せるようになりましたが、シーバースへの異常接近はその後も数度…。船底もこすってんじゃない…?

ハイ、1日、落ち着いた釣りができませんでした。船宿にクレームを入れる気にもなりません。相手はじいちゃんだし…。笑い話にするしかありませんね。「じいさん、元気でな…」。脱力系の笑いしか出ない釣りでした。

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