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房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

オニカサゴ釣り編 その12「物言えば、唇寒し、オニカサゴ…」



オニカサゴ
某大原の時だったか、某勝浦の時だったか忘れたのですけど、根魚五目の時の話です。が、オニカサゴに関することですのでこのページに書きます。

冬の時期、船の上は当然寒いのですが、何の原因か、とてつもなく寒くなる事があります。東京湾では経験した事ありませんけど、外房ではたまにあります。風もそれほど無く、天気も薄曇り程度。時々晴れ間さえ見えます。しかし、徐々に寒くなり、重装備で防寒服を着込んでカイロを張り付けているのですが、それでもムヤクチャに寒くなる時があります。まるで天から寒気が降りてきたような、冷蔵庫状態に。当然、釣りへの集中力は低くなり、手返しもモタモタと遅くなります。

根魚は向こう合わせと言われますが、ハタなどは一気に根に帰ろうとしますから、そう悠長には構えていられません。カサゴもハタほど素早くはありませんが、根に入られると厄介です。根の隙間であのデカイ頭のエラを広げて踏ん張っているようです。しばらく放っておくと敵も油断し、根から抜けますけど。しかし、ムチャクチャ寒い日にはこっちの動きが鈍くなり、ワンテンポどころかツーテンポくらい反応が遅くなりますし、やり取りも多少ぎこちなくなります。といってもまあ、ヒトツテンヤマダイやフグほどの素早い反応が必要になる訳ではありませんが…。

こういう時はキントキが楽です。まさに向こう合わせでガツッと喰ってくれますし、多少モタモタしようがやり取りがいい加減だろうがとにかくリールを巻いていれば上がってきます。酒の肴、Get!サバもウェルカム。とにかく寒いのでライフジャケットのポケットに手を入れて、置き竿。当然のごとく、根掛かりが多くなります。ハリスが切れて針を付け替えるのに手がカジカンでモタモタ…。

置き竿なので竿先にアタリらしきものが来ても、それが本当にアタリなのか、根を錘が叩いているだけなのか分かりません。寒さに弱い人はキャビンに入ったり、船長に早上がりの相談をしたりしています。私も、ある程度釣果があったので、早上がりを船長に打診されたらOKしたと思います。それくらい寒かった。しかし、早上がりの気配は無し。であればここは根性を出して手持ちで行くしかない。狙うはハタ。

余談ですがその時は50m以上のポイントを狙っていたと思います。だから、多分、某大原の時だと思います。勝浦の根魚は浅場を狙いますから、深くても30m程度。某大原では80m位まで狙う事もあります。そんな深いポイントの時は船長の「ハイ、上げて」のアナウンスに気が重くなる時があります。私、80m位までなら電動は使わない手巻き主義なので、多少ハイギヤードのリールとは言え、仕掛け回収の巻き巻きは、頻度が上がるとちょっと疲れる。しかし、その時はグイングイン巻きました。なぜなら、多少は体が温まるからです。余談でした。

ハタ狙いで手持ちに切り替え、根性で寒さに耐えているのですが、動きが鈍くなっているのに変わりはなし。やはり根掛かりが多い。しかし、手持ちですから、浅い根掛かりで済みます。何度か竿先をフッと下げてテンションを下げて竿を上げて張りなおせば大抵は取れる程度の根掛かりです。そんな感じで冷蔵庫状態の中、釣りを続けていました。そして、船長の何度目かの「ハイ、上げて」のアナウンス。体温めのリール巻き。

オニカサゴ 唇で、仕掛けが上がってくると何やら針にオレンジ色のゴミのようなものが付いているのが見えてきます。「?」。もちろん魚ではありませんが、妙に鮮やかなオレンジ色。仕掛けを引き上げてみると、針の先に引っかかっていたのは、何と、オニカサゴの唇! 右の画像の部分です。「何で…?」。ちょうど唇の真ん中くらいに針が貫通していました。

口の中ではなく、唇のまさに縁に針が貫通していましたから、これはスレでしょう。想像するに、私の仕掛けが根掛かりした付近にオニカサゴがいて、根から外れて勢いよく飛んできた針がそのオニカサゴの唇を貫通して、唇を剥ぎ取った、と。何とも運の悪いオニカサゴ。しかし、どうせなら喰ってくれよ!唇の大きさからみて、それほど大きな型(推定30cm弱)ではないにしても、唇だけって…。

しかし考えてみれば、すごい確率。50m以上も下に潜んでいるオニカサゴの、幅数ミリ程度の唇に針を貫通させるなんて。これが根掛かり外しの時でなければ、ピクピク程度にはアタリが分かったかも。いや、普通にやっててあそこに針を貫通させることなどあり得ない。物凄い確率…。

いずれにしても、しばしそのオニカサゴの唇を眺めながら、上唇(多分)を失ったオニカサゴはどんな気分だろうかと思わず考えてしまいました。「物言えば、唇寒し、オニカサゴ…」、って、その唇が無いんだよな…。不憫な…。唇は海に帰しました。持ち主の所へ無事に届けば、っていっても、届いてどうする。

イカ釣りで身切れしたゲソだけが釣れるというのはたまにありますが、オニカサゴの唇を釣った人っています?釣った訳じゃないか…。


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