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房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

オニカサゴ釣り編 その2「諦めりゃ試合終了! 来る時は来る!」



オニカサゴ
地図初めてオニカサゴ専門の船に乗ったのは湾奥の某黄色い船の宿。オニカサゴはその宿の冬の看板釣りもの。外道で2度釣っているので鬼針恐怖も少しは薄らぎ、オニ狙いを決意! ってほど気合を入れての釣行でもないのですが、とにかくオニカサゴの美味さを実際に知ってしまったのが一番の理由。ちなみに私の釣りものは「その時に食べたいものを釣りに行く」が基本姿勢になりつつありました。釣りそのものの楽しさもさることながら、「食べる楽しさ」! つまり、食うために釣る、ってな訳です。そのためなら鬼針もなんのその!

 しかし、オニカサゴは人気があります。船は釣り人でいっぱい。早目に行ったつもりなのですが、もうあちこちにクーラーが。左舷ミヨシが運良く空いており、そこに釣り座をかまえます。ちなみにミヨシは船の表。やはりその船で一番のベテランが座る所と思っていますが、けっこうこのミヨシが空いている事が多いように思います。理由は、一番揺れる所だからでしょうね。波の高い日は風向きによって、タップリと潮もかぶりますし。ま、それはともかく、腕は無くとも船酔いに強い。

 てなことでえらそうにミヨシに釣り座をかまえました。支度を終えてキャビンに入ろうとすると、満員。何とか隅の方にスペースを見つけて、暫しの仮眠。例によって乗船券である小判を船長が回収し、いざ出港!東京湾の船は大体が朝の7時に出港となりますので比較的楽。外房だと季節によっては4時、釣りものによっては5時ですから、えらい違いです。私、船宿にはあまり泊まりません。ですから、外房辺りに行くときには2時前に起きてゴソゴソと出かけて行きます。もう早起きなんてもんじゃないですね。だからいつも寝不足。朝の7時に出港とは言っても、それはそれ、やはり眠い。膝を抱えての体育座りでとりあえずは仮眠。キャビン真ん中を広々と取って寝ている奴がちょっとムカつくけど…。

 で、東京湾を一路、オニカサゴのポイントである館山沖辺りを目指して船は走りますが、けっこう時間がかかる。腕時計を見やるともう1時間位は走っています。まだ着かないみたい…。

 その日はどんよりと曇って、東京湾にしては波が高い。よく、海の悪い日、キャビンでゲロッパな人が出ますが、さすがにオニを狙う釣り師ともなればそれなりのベテランか。みな気持ちよく寝てるか、グループの人は談笑しています。

 ようやくポイントにつきました。船の上が慌ただしくなります。ちょっとウネッています。船上で配られる餌はサバの切り身。どこの宿でもほぼこれがスタンダードです。ですが、周りを見るとやはり特餌を持ちこまれている人が目立ちます。見た限りでは、イカの短冊、塩イワシ(かな?)、イイダコ(と思う)等々。私は何せオニカサゴ専門お初なもので、サバの切り身で勝負。ただ、この切り身、ええ加減と言うか、ザクザク切られているので、どうにもヒラヒラしたイメージの餌って感じにはならなりません。ナイフとハサミを使ってトリミング。下側にタテの切れ目を入れると効果的と本で読んでいたので、早速実践。

 準備万端。船長の合図とともに投入。錘が底に到着。電動リールのカウンターは110m程度。思ったより深くない。底ダチを取ってハリス分巻きあげ、お約束の誘い、と教科書通りの釣り方。時折錘が根にコンと当たる。急いでまた巻きあげ。思ったより忙しい…。この船の船長、けっこうマメに海底の起伏をアナウンスしてくれます。「ハイ、ここから5mくらいゆっくり掛け上がって行くよ」。フムフム…。錘がコンと当たるたびに巻きあげる。その時の船長の言葉。「錘が根に当たっているようじゃダメだよ。底をイメージして餌を漂わせて」。エッ…、そんな器用な事…。

 錘はコン、コンと根を叩いて駆け上がって行きます。要はその先手を取って根に餌を漂わせろ、ってことなんでしょうが、お初の身には難易度ウルトラE。ミヨシは揺れが大きいし…。

 そのうち、船中ポツポツと本命、お約束の外道ユメカサゴ、ドンコが上がり始める。しかし、まだ本命の良型は上がらない。まあ、そんな都合良く来るわけねえよな。私も一応、ユメカサゴを2尾。しかし、まだこれでは鍋も成立しない。私もドンコを釣りあげましたが、写真で見てはいましたが、現物を見るのは初めて。ドでかいオタマジャクシと言えばいいのか、ナマズと言えばいいのか…。初めて見るものにとってはやはり、グロテスク。私、とても食べ物には見えず、海へ戻しました。しかし、ピクリとも動かず、波間に漂っています。ありゃ、戻れないか…。隣の釣り人曰く。「あーあ、あれは釣り上げたら持って帰らなきゃ。もう戻れないよ」。とお小言を頂きました。まだ釣り師としては半人前。気恥ずかしさに「そうなんですか…、初めてなもので…」と言い訳。反省、反省。ところが、後で知ったのですがこのドンコ、料理次第で如何様にも美味く食える魚。東北では郷土料理にもなっているらしい。その後、釣りあげた時は毎度美味しく頂いています。ホント、美味いですよ。肝が絶品!

 てなことで、船中、良型の本命が渋々の状態で時間が過ぎます。船長が何度か流し替えます。「今度は船の幅分左に通してるからね」。

スゴッ! そんなのが出来るんだ。しかし、釣れません。もう仕舞の時間間近。胴の間に(船の真ん中)に釣り座を取っているグループが「今日はダメか…」と早仕舞を始めようとすると「ダメダメ!やめたら終わりだよ!時間まで仕掛けを入れてりゃ来るから」。オーッ、私、その言葉に心の中で拍手。その通り。釣りは仕掛けを入れてナンボ。腕時計を見るとまだ、十数分は時間がある。

私、竿で誘う。と、(ホントの話しですよ。最後のドラマみたいな文章書くけど、ホントに諦めなきゃ来るんですよ!)ガガッと竿先が叩かれる!

 間髪いれず、竿先がグイグイと引き込まれました。合わせもへったくれもない。竿を立て、数メートル巻いて根から引き離し、電動のスイッチ、オーン! 重い、あのイカダイの時のように鋭角的な引きが垂直に来ます。船長のアナウンス。「20mくらいまで上げたら手を上げて!」時々来る鋭角的な引き込みを楽しみながらデッドスローで上げます(オニカサゴは針掛かりしたところが広がりやすいので、ゆっくりと慎重に)。カウンターが20mになったところで手を上げます。船長がタモを持って寄ってきます。

 オニカサゴタモに収まったのはギリ45cmの良型オニカサゴ。船長が言います。「だろ、これが根魚の面白さなんだよ。仕掛け入れてりゃ、来るんだよ」。まさに至言。あらゆる釣りに通じる言葉です。このころはデジタルカメラじゃなっくてポラロイドカメラで魚を映してもらってました。画像が残っていない…。

 ちなみに、その船長が気に入ってその後も何度かオニカサゴ船に通ったのですが、今はもういらっしゃらないようです。独立したのか、どこかの船宿に行ったのか…。ちょっと、寂しい気分…。

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