房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

釣り釣り徒然記 その10「魚は五感で食するもの! だから美味い!」



釣り徒然 「魚離れ」という言葉を聞いて久しいと思いますが、昨今では「骨なし魚」なる言葉も現れました。私、その言葉を聞いた時、ホントにそんなクラゲみたいな魚がいるのかと勘違いしてしまいました。更には近頃「ファスト・フィッシュ」なる言葉を目にしました。ファスト・フードの魚版でしょうか…。水産庁が音頭を取って、官民一体となって実績を上げているとか。「骨取り味つきサンマ」だとか…。要は、調理が面倒くさい魚介類を手軽に食べて頂こうというプロジェクトらしく、外食産業やスーパーなどと組んで、けっこう盛況だそうで。

気を良くした水産庁は新たに「魚の国のしあわせ」といった新プロジェクトにも取り組んでいるとか。別に異論も反論もありません。食品マーケットの底上げを図るための企画な訳ですから、喜ばしい事なんでしょう。

が、何か妙な感じがします。兄弟サイトの「テキトー簡単お魚料理」のコラムにも書きましたが、魚が美味いのは当たり前で、昔からこの国は魚料理に関しては世界に冠たる食文化を築いてきました。このプロジェクトの根幹にあるのは、「料理が面倒くさい=魚をさばくのが面倒くさい=魚は骨があって食べにくい」という家庭内調理、内食の在り方が変わってきているという事でしょう。

魚から骨を取ってしまうなんて…。折角の美味しい所を…。骨取り味つきサンマとはどんな味なんでしょう。食べた事が無いからわかりません。人の口は魚の小骨を避ける事が出来るほど器用なのに。釣りをし、その釣り上げた魚を捌いて食し、その旨みを十分に知っている者としては何とももったいないように思います。本当にそれで魚が美味しくなるのか…。食べやすくはなるのでしょうね。だからファスト・フーズならぬファスト・フィッシュ、と…。

食べやすくするのは結構な事ですが(実際、捌く作業はそのためですから)、美味しくなるのかという疑問はあります。これは人の好みなので何とも言えませんが。

最近思うに(年を取ったからか)、バーチャルなる言葉もそうですが、人が生身の体で持っている本来の「五感」というものが薄れてきているのではないかと感じる事があります。例えば、危険に関する鈍感さ、騙されやすくなっているような世情、マナーの低下、怒るのではなくキレる、クレーマーの増加等々…。「五感」とはあらゆるものを感じる能力の事だと思います。周りの事、人の事、自分の事。

いきなり古い言葉を持ち出しますが「自分探し」という言葉を聞いた時、私はギャグと思いました。自分を探さなければ分からないというのは、頭に載せている眼鏡を探しているお決まりのギャグのように感じました。
全てが過剰なサービスで成り立ち、そのサービスを受けることに際限なく貪欲になる。なんとなく、ゾッとします。アウトドアといって、ガス・電気・水道のある環境。蛙の鳴き声をうるさいと感じる感受性。

まあ、釣りとて船というサービスがある訳でして、オッサンの戯言などこの辺にして、唐突ですが、昔、「天皇の料理番」というTV番組があって、主役の堺マチャアキが、悪童の頃、警官につかまり、交番で出された夜食のかつ丼(予定調和的ですね)を喰って、そのあまりの美味さに涙をボロリと流し、そこから料理人を目指す、といった内容でしたが、つまりは「美味さへの感動」ですね。味覚で涙する事もある訳でして、その五感による感受性がもし、サービス過剰の中で鈍って行くとしたら、もったいない。楽しみが減りますよ。

人から聞いた話ですが、ある釣り師が生まれて初めてオニカサゴを釣り上げて食し、その美味さに思わず涙が出たとか…。釣って、〆て、捌いて、食べる。私は自分の五感を総動員して釣りを長く長く、楽しみたいと思います。釣り上げた魚とその美味さに感動しながら。

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