釣り釣り徒然記 その3「初めて竿を手にして、そして初めての魚信」


小学生になり、自転車に乗れるようになると、その行動範囲は一気に広がります。初めて竿なるものを手にしたのは小学生の3年くらいだったかと思います。もっと早かったかな…? 友達の家に竹のノベ竿があり、それを借りて川が海に注ぎ込む手前、つまり汽水域ですが、そこでハゼを狙ったのが私の魚釣りのスタートです。江戸川の放水路のような場所ですね。友達と釣りに行こうかと決めたきっかけは単純に、そこに竿があったから。テグスとか針とか錘とか、まだ何にも分かっていませんが、その友達の父親が釣り好きで、道具は一式ありました。餌は確か虫餌の練餌だったと記憶しています。当時の川は護岸も今ほど整備されてはいなくて、川の周囲は砂や泥が溜まっていて、そこをサンダル履きで歩いていましたからもうドロドロです。
適当な場所に竿を出しますが、なかなか釣れません。その時はどこがポイントになるかなんて分かるはずもありません。場所を変えて移動します。今でいうランガンですかね。よく覚えていないのですが、潮が満ち始め、水位が上がって来た時、竿先がプルプルッ! 生まれて初めての魚信(アタリ)が手元に伝わって来ました。竿を上げるとハゼです。生まれて初めての釣果! それからしばらくの間、ハゼが入れ食い状態。釣れるたびに友達とキャーキャー大騒ぎ。ザリガニやカエルの比ではありません。生まれて初めて、タックルを握って、針に獲物を掛けたバイブレーションは子供の五感を強烈に刺激します。もう、楽しくてしょうがない。バケツの中にハゼが溜まって行きます。こんな楽しい遊びがあるのか!驚きに近いような気持ちでそう思った記憶があります。
それから、竿とリールを親にねだるまで、それほど時間はかかりませんでした。
しかし、あの時釣ったハゼをどうしたのか覚えていません。逃がしたのかな?食べたのかな?
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