釣り釣り徒然記 その48「外房大原のヒラメ・フグの解禁が10月から9月に…」


たかが1ヶ月とはいえ、それをここにきていきなり前倒しするとは…。まあ、東京湾や、外房でも飯岡辺りでは年中狙えますけど、やはりヒラメ・フグを釣るなら外房は某大原と決めていた私にとって、少々驚きです。何故か? 禁漁期があるという事は「海をゆっくり休める」という事であり、ヒラメやフグの産卵を邪魔せず、大原では稚魚の放流事業も積極的に取り組んでいるようで、この禁漁期があるが故に釣りものに「旬」の趣があって、それが好きだったからです。「そうか、もう10月で秋…。ヒラメとフグの季節か。今年も楽しませてもらおう」などという季節感があったのですけど、それがまだ夏の気配が残る9月に解禁とは…。
何故でしょうね? 鹿島はまだ11月がヒラメ解禁のようです。しかし、フグは年中やっていますが。多分…、ですが、ここ数年、油代の値上がりや頻発する台風でお客が集まらなくなったから、大原の看板であるヒラメ解禁を早めたのでは…。それに付き合ってフグも9月に解禁となったのでは…。もしそうだとしたら、理解はできますが、ちょっと引っ掛かることも…。
以前からこの「徒然」で「どうも各漁港から釣り客の姿が少なくなってきているような…」と書いてきました。まあ、何にでも流行廃れのようなものはありますから、時期的に客足が遠のいたとしても不思議ではないのですが、釣りは日本という「海に囲まれた」国のスタンダードな遊びであり、そうそう廃れたりはしないと思います。しかし、客足が遠のいている(と感じる)理由として、いまや、船釣りというレジャーがゴルフよりも割高となってしまっていることを挙げました。油代の高騰で船代が値上がり、もちろん車でのガソリン代も負担が増えるし、高速代のいきなりの優遇措置廃止(日本の高速代は世界的にもかなり高い)。油代などは今は下落しているのに、船代は上がったままです。一度上がったものは下がらないのでしょう。
それに加えて、ライトタックルやルアーとかで釣り自体が「工業製品」のようになって、釣趣そのものが大きく変わってしまったこと、それに伴って、客筋が変わって、釣りのストイックさが薄まってきていることも個人的には影響しているように思います。もっとも、これは好き好きでしょうけど。
いずれにしても、今年は肩の痛み(〇〇肩ではありません)で「釣りの無い夏」でした。ヒラメでもフグでもやりたい事はやりたいのですが、どうにも汗をかく季節に釣るイメージが湧きません。肩は手術をすればもう少し早く治せたのですが、要は首にメスを入れるわけですから、これはダメ(ビビる…)。魚を〆続けてきた祟りか…。漁港(漁業組合)にはそれぞれの事情があるのでしょうが、ここは秋風が吹くまでジックリと肩を治して、去年ハマりかけたフグ地獄でも楽しみましょうか。
願わくば、地域を挙げての振興策として、船釣りがもっと財布に優しくなるよう、房総半島のモリケン知事さんに頑張ってほしいものです。台風は止められないでしょうが…。
釣り釣り徒然記 目次へ
★船釣りあれこれ 魚の〆方:野〆について
★ヒラメ釣り編 その4「ヒラメは活餌しか喰わない? いいえ、喰います」
★船釣りあれこれ フグカットウ仕掛け 自作
★ヒラメ釣り編 その6「前アタリ、本アタリ、そして真アタリ」
★船釣りあれこれ 「船長の名言・迷言・暴言」
「釣り」テーマ以外の運営サイト
