房総釣り師の釣行記 船釣り タイトル

釣り釣り徒然記 その54「ふと、初めての船釣り一人釣行の日を思い出す…」



釣り徒然 長く釣りをやっていると、仕事のことあり、家のことあり、体調を崩すこともあり、猫が騒ぐこともあり、等々、しばらく釣行ままならぬ時というのは必ずあります。船釣りを始めたころはそんな時けっこうイライラとしましたが、十ン年となればまあ、それなりに割り切りもできます。で、そんな時は増えすぎた釣り具の整理や、竿、リールのメンテナンス、とりあえずの仕掛け作りとかで気を紛らわします。三代目三遊亭金馬師匠の「江戸前つり師(徳間文庫)」にある「ネズミ釣り」でもやって、猫と張り合って楽しむ(?)なんてのも粋ですが(?)、まあ、また海に釣り糸を垂れた時に、大物なんか来ちゃって、道糸が劣化してプツン…、なんてことにならないよう、手入れは怠らないようにしましょう。余談ですが、ついつい手を抜いてPEのチェックを長くやっていないと、塩を含んで劣化したPEは簡単に切れることがあります。そんな道糸に大物がかかって…。そんな時は「クソッ! 根ズレかよ!」といって胡麻化すしかありません。あとは一人で静かに落ち込みましょう。

と、それはそれとして、竿の継ぎ目が痛んでいないかチェックをしている時に、何本目かの竿でカワハギ竿を手にしました。これは、十数年以上前に新品で買ったカワハギ竿で、今でもフグ竿としてたまに使っています。波が強い時は船の上下を竿でアジャストするのに、短竿ではなく、カワハギの180か210を使うことがあります。感度はちょっと悪くなりますけど…。で、その竿は、私が初めて「船釣り一人釣行」へ赴いたときに使った竿です。ハイ、初めての一人釣行での釣り物はカワハギでした。そのことは「房総釣り師の釣行記」の「色々船釣り編 その2」に軽く書きましたが、実際の心境は前日から、いわゆる「子供の遠足状態」で、殆ど寝付けないでそのまま船宿に向かった記憶があります。初めて船釣りを経験したのは11月で、年が明けての2月には一人釣行を始めました。

すでに船釣りは数回経験していましたが、連れの経験者にくっつていくだけで、一人となると勝手の分からないことばかり。予約のあるなしや車の停め方とか席の取り方とか、細かいことが船宿それぞれで違っていますから。まあ、大枠は一緒ですので、なんとかなるとは思って出かけたのですが…。生まれて初めての釣り物が「ヒラメ」という大物だったので、もっと軽く狙えるもの、ということで「カワハギ」を選択。しかし、こいつがそれほど簡単に釣れるどころか、けっこう熱くなる釣りだとはその時思いもしませんでした。またまた余談ですが、私は瀬戸内海沿岸の某地方都市で育ちましたので、「カワハギ」と「ウマヅラハギ」の区別が無く、どちらも「ハゲ」と呼んでいました。ご存知、ウマヅラハギはけっこう簡単に釣れますので、カワハギもそうだろうと思っていたのですが、これが全くの別物…。図らずも「カワハギ地獄」の門を叩く羽目になってしまいました。

で、まず、目指していたはずの船宿を間違えてしまいました。あの湾奥の緑の船団と黄色の船団の船宿です。けっこう有名だった緑の方に行こうと思っていたのですが、駐車場への入り口を間違えて、黄色の方へ行ってしまいました。まあ、いいか…、です。で、ようやくカワハギ船に辿り着き、無難な胴の間に陣取り、支度をしていたのですが、もう気分はドキドキで段取りの悪いこと、悪いこと。仕掛けを逆に付けている(枝スが上を向いてなきゃダメ)のにしばらく気が付かないとか、竿のガイドに道糸を通すのに、通し忘れているガイドに気が付いて、やり直して、また間違ったりと…。イライラ。

その時、並んで停めてあったのが「オニカサゴ船」。私の目の前の二人の釣り師が手際よく準備をしています。その時の私には、オニカサゴなんて毒針を持った魚を狙う釣り師は「カッコいい」存在。まさかその時は、自分自身がその後、オニカサゴにハマるとは(何にでもハマるけど…)思いませんでしたけど。

そしてなんだかんだと出船の時間。江戸川を一路東京湾に向かって下っていきます。2月ですから風は冷たいのですが、あまりの気持ちよさ(初一人釣行の高揚感)でキャビンに入るのがもったいなくて、艫から海を眺めていました。すると、しばらくして、なんと東京湾から見事な富士山が見えました。その神々しいお姿に、思わず手を合わせる私。こんなに気分が良い日はなかなかにありません。もう、船釣りにドップリと音を立てて浸かってしまいそうな予感。事実、そうなりましたが、ハイ、一人釣行の高揚感もこの辺りまで…。

釣りの現実です。なかなか釣れません…。叩き、聞き上げ、這わせ、宙と今では色々やりますが、初めての時はそんなの分かる訳もありません。人のやっているのを見て真似るけど、意味が分からない。エサは秒殺で無くなります。海は次第に荒れ始め、いわゆるウサギが跳ね始めます。とにかく、何の反応もなく、エサだけ取られて、釣れません。カワハギだけに限らないのですが、まあ、そんなにゾロゾロと釣れることなんて滅多にありませんけど、それにしてもマグレでも釣れない。まあ、そんな中でも何匹か釣り上げ、そのカワハギ独特の当たりに夢中になりました。で、お約束のカワハギ地獄へ…。そこから、ほぼ毎週のカワハギ釣行となりました。

船釣りだけではなく、とにかくあのお魚さんの当たりというのは、なぜにあそこまで人を夢中にさせてくれるのでしょうかね。あの時から、十ン年の釣行、殆どが一人釣行で乗船回数も数百回…。今、その時にカワハギを掛けた竿を磨いています。別に思い出が、なんて感慨にふけるような性格ではありませんが、それ以来どれくらいの種類の魚を釣って食してきたのでしょうか。竿先のガイドを見ると、もうボロボロです。まあ、他にもカワハギに使える竿はたくさんありますが、最初の一人釣行でカワハギを釣ったその竿を手にすると、少々惰性になりかけていた船釣りが、また、新たなワクワクを感じるものになってきます。たまには、釣行ままならぬ時も悪くはないですね。初めて船釣りに一人で釣行した時の面白さをまた感じてみたいものです。今なら、もうまもなく、感じられるかも。

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